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近年、空き巣や強盗などによる犯罪や被害が増加しており、ホームセキュリティのニーズが高まっています。ホームセキュリティの中でも特に注目を集めているのが、防犯カメラです。
防犯カメラは、犯罪の抑止力としてだけでなく、証拠収集にも役立ちます。また、防犯カメラは驚くほど進化を遂げており、AIやIoTなどの技術の発展により、単なる録画だけではなく、リアルタイムでの侵入検知や異常行動の分析まで可能になっています。
ここでは、最新の防犯技術のトレンドや活用方法についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
住宅を狙った犯罪が全国的に増加傾向にあり、特に都市部やその周辺では空き巣や強盗などの被害が後を絶ちません。このような背景から、防犯対策の重要性がこれまで以上に高まっています。
特に、自宅のセキュリティに対する意識を高め、最新の防犯技術を取り入れることが、犯罪から大切な家族と財産を守るカギとなります。
警察庁が発表したデータによると、令和5年の侵入窃盗の認知件数は4万4,228件で、前年と比較して20.9%も増えました。このうち、住宅を狙った侵入窃盗の認知件数は1万7,469件で、前年と比較して11.3%増加しています。
侵入窃盗の発生場所として最も多いのが、認知件数の3割以上を占める一戸建て住宅です。マンションやアパートなどの共同住宅と比較して、認知件数は約3倍にもなるため、一戸建て住宅が狙われやすいことが分かるでしょう。また、犯罪の手口としては、日中の留守中を狙った空き巣や、夜間の忍び込みといったケースが多数報告されています。
住宅を狙った犯罪が増えている要因として、生活スタイルの変化や近隣とのつながりの希薄化、防犯意識の低下、犯罪手口の多様化・巧妙化などが挙げられます。犯罪は地域や時間帯に関係なく、誰もが被害者になる可能性があるため、日頃から防犯対策に取り組むことが重要です。
警察庁によると、侵入に5分かかると侵入者の7割が、10分以上かかると侵入者のほとんどが諦めるといわれています。
実際に、侵入窃盗の多くが、無締りやガラス破りなど、短時間で侵入可能な手口によって行われています。被害に遭わないためには、犯行を未然に防ぐために、防犯性能を高めなければなりません。
では、防犯性能が低い家とは、どのような家を指すのでしょうか。
このような特徴がある家は、空き巣や強盗のターゲットになりやすいため、防犯性能を高める工夫が必要です。
防犯技術は日々進化を遂げており、近年ではAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)といった先端技術を活用した、最新の防犯技術が注目を集めています。従来の録画するだけの防犯カメラとは異なり、リアルタイムで異常を検知し、スマートフォンで即時に通知を受け取るなど、より高度で便利な防犯システムが登場しています。
最新防犯技術のトレンドをご紹介します。
防犯分野で最も注目されている技術の一つが、AI(人工知能)の導入です。AI技術は、防犯カメラの映像解析能力を飛躍的に向上させ、従来のシステムでは難しかった高度なセキュリティ機能を実現しています。
例えば、AIを搭載した防犯カメラは、映像に映る人物や車両などを自動的に認識し、その行動パターンを分析します。また、侵入者や不審な行動が検知されるとリアルタイムで通知することも可能です。
AIによる顔認識技術や行動分析技術は、特定の人物の侵入を検知したり、異常な音声を認識したりと、さまざまな応用が期待されています。
IoT(Internet of Things)とは、「モノのインターネット」という意味で、さまざまなモノがインターネットに接続され、相互に情報交換を行うことで、新たな価値を生み出す技術です。IoT技術の進化も、防犯技術に大きな変革をもたらしています。
自宅の防犯対策では、防犯カメラだけでなく、ドアや窓のセンサーなど、多種多様な機器がネットワークと接続・連携して動作します。例えば、ドアセンサーが開閉を検知すると、照明と連動して点灯させることが可能です。
防犯カメラの基本的な性能である画質と夜間撮影能力も、著しく進化しています。高画質化は、従来の防犯カメラでは判別が難しかった、人物の顔や車のナンバープレートなどを鮮明に記録することを可能にしました。画像が高画質化することで、犯罪が発生した際の証拠能力が向上するため、早期解決につながる可能性が高まります。
また、夜間撮影技術も進化しており、暗闇の中でも鮮明な映像を記録できる赤外線カメラや特殊レンズが開発されています。夜間や暗い場所でも、昼間と変わらないレベルで監視を行えるようになったため、時間帯を問わず安全性を高められます。
スマートフォンやスマートスピーカーなど、スマートデバイスとの連携も、最新の防犯技術のトレンドの一つです。専用のアプリを通じて、リアルタイムで自宅の映像を確認したり、異常発生時の通知を受け取ったりできます。
スマートデバイスとの連携によって、防犯技術がより身近で使いやすいものになっています。
最新の防犯技術の中でも、注目度の高いものがAIカメラです。従来の防犯カメラの役割である「映像を記録する」だけではなく、AIカメラは映像を自ら分析し、リアルタイムで異常を検知・通知するという高度な機能を備えています。
AIカメラと防犯カメラとの違いや、具体的な機能についてご説明します。
従来の防犯カメラの主な役割は、設置による犯罪抑止効果と、事件発生時の証拠となる映像記録です。しかし、リアルタイムでの異常検知や迅速な対応は難しく、犯罪そのものを防ぐという点では限界がありました。
一方、AIを搭載した防犯カメラは、映像をリアルタイムで分析する能力を持っています。あらかじめ学習したデータをもとに、人や車両、動物などを高い精度で識別し、異常を検知するとすぐに通知を送ったり、カメラ自体が警告音を発したりすることが可能です。
このような機能により、事件が起こる前に危険を察知し、未然に防ぐ効果が期待できます。
AIカメラはさまざまなものを検知・認識する機能を備えています。
AIカメラは、人物や車両、動物、物体などを識別し、特定の対象を追跡することが可能です。単に動くものを検知するだけでなく、「人」であるか「モノ」であるかを区別できるため、木の揺れや動物の動きによる誤報も減らせるでしょう。
高度なAIカメラは、映像に映る人物の顔を認識するする機能を備えています。事前に登録された家族の顔を認識したり、侵入者の顔を検知して警告を発したりすることが可能です。顔認識技術は、特定の人物の出入りの把握や、制限エリアの侵入防止などに役立ちます。
特定のエリアへの不正侵入をリアルタイムで検知し、即時に通知を送るのもAIカメラの得意分野です。いち早く侵入に気づけるため、被害の未然防止に役立ちます。
AIカメラは、「人」や「モノ」を認識するだけでなく、「不審な行動」を検知できます。例えば、「頻繁に周りを見回している」「物を持ち去ろうとしている」といった異常な動きをAIが解析し、通知や警告を行えるため、犯罪の防止につながるでしょう。
特定エリアに一定時間以上とどまっている人物も、AIカメラは検知できます。例えば、普段人がいない場所に長時間動きのない人がいる場合や、人が家の周りを長時間徘徊している場合などに通知するため、潜在的なリスクも発見できるでしょう。
AIカメラによっては、人の転倒を検知する機能も搭載されています。万が一、転倒が発生した場合、家族や関係者に通知することで、素早く救助できるようになります。
AIカメラは主に2つの種類に分けられます。どのような違いがあるのかご紹介します。
エッジAIカメラは、カメラ本体や近くの端末(エッジデバイス)に、AI処理機能を搭載しています。撮影した映像をその場で解析するため、リアルタイムでの異常検知が可能です。
エッジAIカメラは、後述するクラウド型と異なり端末側でAI処理を行うため、タイムラグの少ない対応が求められる場面に適しています。また、外部とのデータのやり取りが少ないため、個人情報の漏えいリスクを軽減し、セキュリティ性を高めることが可能です。
ただし、エッジAIカメラは、カメラとAI処理機能が一体化しているため、カメラまたはAIだけの交換ができません。機能のカスタマイズができないため、さらに高性能の解析機能が必要になる場合や、大規模な防犯システムの構築を考えている場合は、次の項目でご紹介するクラウドAIカメラをおすすめします。
クラウドAIカメラは、撮影した映像データをインターネットを介してクラウドに送信し、クラウド上でAI解析を行う仕組みです。映像解析はクラウド上のサーバーで行われ、カメラ本体には高い処理能力が必要ないため、導入コストを抑えやすいメリットがあります。
クラウドの強力な処理能力を活用することで、大量のデータを効率的に解析できるため、複数のカメラを連携させた大規模な監視システムにも適しています。クラウドのAIは定期的にアップデートされるため、常に最新の防犯技術を利用できることもメリットです。
ただし、クラウドに常に映像を送信しなければならないため、ネットワーク環境が不安定な場合、データの処理に時間がかかる場合もあります。また、データの外部送信に伴うセキュリティリスクにも注意が必要です。
AIカメラは、さまざまなシーンで優れた機能を発揮し、安全な暮らしをサポートしてくれるでしょう。AIカメラの活用シーンをご紹介します。
AIカメラは、対象となる人物や動きをリアルタイムで解析する機能を備えており、怪しい動きや侵入行為を早期に察知できます。また、異常を検知した際には、音声での警告やライトの点灯などを行い、侵入者に強い心理的プレッシャーを与えるため、犯罪の未然防止や抑止効果の向上につながるでしょう。
AIカメラは、特定エリアへの侵入を検知し、スマートフォンやPCにリアルタイムで通知を送る機能を備えているため、遠隔地からでも対応可能です。
AIカメラは高画質での録画に対応しており、顔や服装、車両のナンバーなどの情報も鮮明に記録できます。万が一、事件やトラブルが発生した場合でも、映像を証拠として活用できるため、事後対応にも役立ちます。
また、AIによる自動分類や検索機能により、必要な映像をすぐに見つけられる点も大きな強みです。
防犯カメラの進化は目覚ましく、AIやIoTを活用した最新防犯技術は家庭の防犯性能を高めるでしょう。侵入者をいち早く検知し、犯罪を未然に防ぐことが、現代の防犯対策には欠かせません。
ただし、最先端の防犯カメラをただ設置するだけでは、十分とはいえません。CSPの「ファミリーガードアイ+」は、最新防犯技術を搭載した機器と、プロの駆けつけサービスを組み合わせたホームセキュリティシステムです。大切な家族や住まいを守るためにも、ぜひ「ファミリーガードアイ+」の導入をご検討ください。
大切な家族と住まいを守るためには、新しい技術を取り入れることも重要です。
CSPのホームセキュリティサービス「ファミリーガードアイ+」は、最新の防犯技術の動向を踏まえながら、侵入を検知する高性能なセンサーや、異常発生時の駆けつけ体制など、ご家庭に必要なセキュリティ機能をご提供しております。安全・安心な環境を整えるために、「ファミリーガードアイ+」の導入をぜひご検討ください。
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