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令和5年の住宅を対象とした侵入窃盗事案は17,469件でした。1日あたり約48件のペースでどこかの家が空き巣や居空きなどの窃盗犯に荒らされていることを意味します。なかでも空き巣は全体の1/4を占めるほど多いのですが、彼らは一体どこから入ってくるのでしょうか。大切な住まいと財産を守る防犯対策では、まずこの視点から考えることが重要となります。
今回は、空き巣が好む侵入ルートに加え、よく用いる手口やリスクの高い時間帯、狙われやすい家の特徴をご説明します。これらの情報を防犯対策に役立て、空き巣に狙われない安全で安心な家を目指しましょう。
警察庁公式サイト『住まいる防犯110番』より、令和5年の侵入窃盗の侵入口に関するデータをご紹介します。
【一戸建住宅】
侵入口 | 件数(割合) |
---|---|
窓 | 7,448件(55.2%) |
表出入口 | 2,728件(20.2%) |
非常口 | 7件(0.1%) |
その他の出入口 | 1,990件(14.8%) |
その他 | 259件(1.9%) |
不明 | 1,058件(7.8%) |
総数 13,490件 |
【共同住宅(3階建以下)】
侵入口 | 件数(割合) |
---|---|
表出入口 | 1,499件(46.7%) |
窓 | 1,249件(38.9%) |
非常口 | 2件(0.1%) |
その他の出入口 | 94件(2.9%) |
その他 | 60件(1.9%) |
不明 | 309件(9.6%) |
総数 3,213件 |
【共同住宅(4階建以上)】
侵入口 | 件数(割合) |
---|---|
表出入口 | 1,031件(61.5%) |
窓 | 408件(24.3%) |
非常口 | 4件(0.2%) |
その他の出入口 | 19件(1.1%) |
その他 | 12件(0.7%) |
不明 | 12.1% |
総数 1,676件 |
上記のデータからいえることは、重点的に対策すべきは「窓」「表出入口」ということです。
また、空き巣は住宅の形態や特徴を見て侵入しやすい出入口を決めている実態もこのデータから見えてきます。
「窓」「表出入口」のセキュリティに問題はないか、死角があって見えづらくなっていないかチェックし、必要に応じて防犯アイテムを備えるなど対策を強化しましょう。
空き巣が好む侵入手口は「ガラス破り」「無締り」です。
【一戸建住宅】
手口 | 件数(割合) |
---|---|
無締り | 6,250件(46.3%) |
ガラス破り | 4,833件(35.8%) |
ドア錠破り | 339件(2.5%) |
その他の施錠開け | 306件(2.3%) |
合鍵 | 347件(2.6%) |
戸外し | 82件(0.6%) |
その他 | 463件(3.5%) |
不明 | 870件(6.4%) |
総数 13,490件 |
【共同住宅(3階建以下)】
手口 | 件数(割合) |
---|---|
無締り | 1,602件(49.9%) |
ガラス破り | 594件(18.5%) |
合鍵 | 432件(13.5%) |
その他の施錠開け | 90件(2.8%) |
ドア錠破り | 37件(1.2%) |
戸外し | 7件(0.2%) |
その他 | 119件(3.7%) |
不明 | 332件(10.2%) |
総数 3,213件 |
【共同住宅(4階建以上)】
手口 | 件数(割合) |
---|---|
無締り | 697件(41.6%) |
合鍵 | 338件(20.2%) |
ガラス破り | 171件(10.2%) |
ドア錠破り | 34件(2.0%) |
その他の施錠開け | 30件(1.8%) |
その他 | 150件(8.9%) |
不明 | 253件(15.1%) |
総数 1,676件 |
それぞれの手口の特徴をご説明します。
施錠せず出かけることのある方もいるかもしれません。空き巣はそんな「無締り」の家に目をつけて侵入する傾向があるため注意が必要です。
鍵のかかっていない窓や玄関ドア、裏口などは狙われやすくなります。ベランダや縁側など入りやすくて大きな窓だけではありません。トイレや浴室、キッチンなど人の出入りが難しそうに見える小さな窓からでも侵入してきます。家を空けるときは全ての出入口を施錠する習慣を心がけましょう。
窓を割って侵入する「ガラス破り」は無締りの次に多い手口です。ガラスの壊し方や用いる道具によって以下の3つの方法に分かれます。
ライターやバーナーなどでガラスを焼いて壊す手口です。鍵付近を集中的に焼き、開いた穴から手を差し入れて施錠します。音が出ないため、誰にも気づいてもらえず侵入されるケースも珍しくありません。
ドライバーやバールなどの道具で叩き割る手口です。荒っぽくて大きな音もする手口ですが、破壊から解錠まで1分もかからず完了します。ブロックや工具など周囲の道具や持ち物を使われるケースも少なくありません。
ガラスとサッシの間にマイナスドライバーを差し込み、鍵付近を割って解錠する手口です。国内ではもっとも多用されているともいわれます。狙った箇所に2~3回衝撃を加えるだけの簡単作業で、1分もかかりません。
ガラス破り対策として有効な防犯アイテムには、防犯フィルムや補助錠、威嚇ブザーなどがあります。侵入に時間がかかる防犯フィルムや補助錠を取り付けることで、犯行を思いとどまらせることができます。窓を開けると大音量が鳴る威嚇ブザーも空き巣にとっては厄介なアイテムで、諦めて立ち去ってもおかしくありません。
ドアこじ破りは、ドアと枠の間にバールなどの工具を差し込み、こじ開ける手口です。何も対策がないと短時間で侵入されてしまいます。
対策としてはドアの隙間からの工具挿入をブロックする「ガードプレート」が有効です。取り付けることでドアと枠の隙間が隠れ、バールなどの工具を差し込めなくなります。
ピッキングはドアの鍵穴に特殊な工具を差し込んで解錠する手口です。
ピッキングされやすいのは、古くから使用されているギザギザの形状をしたディスクシリンダー錠のドアです。ピッキング対応済の防犯性能の高いディンプルキーに変更することでピッキングに強いドアにできます。
空き巣に入られやすい時間帯についても押さえておきましょう。
警察庁の犯罪統計書『令和4年の犯罪』をもとに、侵入窃盗(空き巣・居空き・忍び込み)の発生時間帯をご紹介します。
出典:令和4年の犯罪
空き巣が活動的になるのは、午前中から昼過ぎにかけてです。
多くの方が仕事や学校へ出かけて留守にする朝方から夕方にかけての時間帯が狙われやすくなっています。
居空きとは、在宅中の住人の目を盗んで侵入する窃盗犯罪です。空き巣と同じく朝8時から夕方18時までの時間にかけて多く発生しています。あまり使用していない部屋の窓や目の届かない出入口の施錠がおろそかだと狙われるリスクが高まります。
忍び込みも、家人の在宅中を狙う侵入犯ですが、主に深夜の就寝中を狙う犯行として居空きとは区別されます。深夜0時~4時にかけての発生が抜きん出て多いのが特徴です。4~6時の早朝の発生も少なくありません。
空き巣の侵入を防ぐには、空き巣がどのような家を狙ってくるのか、その特徴を知ることが大切です。ここでは空き巣に狙われやすい家の特徴をご紹介します。
死角が多い家は目隠しとなるため侵入がたやすく、狙われるリスクが増します。例えば枝葉の生い茂る庭木が、玄関や縁側の死角をつくっていることはないでしょうか。ベランダの窓がプランターや物置などで隠れている状態も危険です。外側から見て見通しが悪い箇所は改善するなど対策を講じましょう。
「防犯意識の低さ」も空き巣に狙われる要因の一つです。もっとも危険なのは戸締りをしないで出かける習慣があること。空き巣は事前に侵入できそうなターゲットを下調べした上で犯行を試みます。戸締りが厳重か緩いかを確認して狙いを定めるわけです。数分家を空けただけで金品を盗まれた事例もあるため、ほんのわずかな時間に留守にするときでも施錠を怠ってはいけません。
近年は防犯意識の高まりから防犯カメラや防犯ガラス、センサーライトといった防犯設備を備える家庭も少なくありません。警備会社のセキュリティシステムを導入するところも目立ちます。
このように防犯対策をしっかり講じている家は、侵入が困難になるため空き巣もそう簡単に狙えません。反対に防犯対策が何もなさそうな家は発覚や目撃のリスクが低く、目をつけてきます。防犯対策がない家は、空き巣からすれば格好のターゲットです。
地域の連帯感が犯罪抑止に大きな効果をもたらすことは、警察庁『住まいる防犯110番』が公表する「侵入犯が犯行をあきらめた理由」からわかります。
犯行を諦める要素としてもっとも多かったのが「声をかけられた」「ジロジロ見られた」です。地域の連帯が強いと他家や近所への関心も高まるため、近辺をうろつく不審者にも目が留まるようになります。反対に地域の連帯が薄くて他家への関心が弱いと、近隣住民と不審者との区別もつかなくなり、侵入犯にとっては都合の良い状況が生まれるわけです。
駅に近い家が狙われやすくなるのは、空き巣にとって逃げやすい環境にあるからです。空き巣は短時間で遠くまで逃げのびることまで計算してターゲットを選定します。駅に近い上に防犯対策がなかったり、セキュリティが弱かったりする家はそのリスクが倍増するでしょう。窓や玄関など出入口を中心に防犯の強化を検討してください。
家の周囲の人通りが少ないと第三者の目につきにくいため、空き巣に狙われやすくなります。狭い路地裏や家がまばらな住宅地、隣家との距離が離れた一軒家は、人目につきにくい状況を空き巣に利用されないか注意した上で対策を検討してください。
先にご紹介した警察庁発表の「侵入犯が犯行をあきらめる要素」で多かったものの一つに「セキュリティシステム」もあります。これは警備会社のホームセキュリティを意味します。24時間侵入監視が可能なホームセキュリティを導入することで、空き巣に狙われにくい家にできます。
住まいの防犯を強化して空き巣の侵入を防ぐためにも、CSPのファミリーガードアイ+をご利用ください。
CSPのファミリーガードアイ+を導入すると、屋内の窓やドアに侵入検知センサーが設置され、24時間365日CSPが見守る状態となります。扉・窓に設置された「開閉センサー」が不審者の侵入を監視。万が一侵入が発覚すればCSPへ自動通報され、パトロール員が駆けつけ対応いたします。警戒設定している間は留守中・在宅問わず侵入を監視できるシステムです。
ファミリーガードアイ+には侵入監視のほか、火災・ガス漏れを検知するセンサーや、身の危険を感じた際に知らせる非常ボタンなど、異常をCSPに知らせて対処してもらえるセキュリティシステムもそろっています。日常生活に潜むさまざまな危険やトラブルを速やかに検知して早期に被害リスクの芽を摘み取ります。
使いやすさや操作性、利便性もファミリーガードアイ+のメリットです。
≪ファミリーガードアイ+5つのポイント≫
安心の操作性 | セキュリティコントローラーは誰でも簡単に使える設計なので、機械が苦手な方や高齢者、子供でも安心して操作が可能。 |
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アプリで遠隔確認 | セキュリティシステムはスマートフォンのアプリから設定が可能。外出先からの確認や設定変更も難しくありません。 |
リモコンで簡単操作 | 警備のセットと解除はリモコンのワンタッチ操作で可能。機械やアプリ操作が苦手な方でも安心です。 |
ネット不要のモバイル回線 | セキュリティコントローラーはモバイル回線を搭載。インターネット回線がない環境でも利用が可能です。 |
ワイヤレス対応 | センサーはワイヤレスタイプなので配線工事不要。工事費を抑えつつインテリアの美観を保てます。 |
空き巣対策で重要なのは、侵入されやすい窓と表出入口のセキュリティを強化することです。日頃無締りで出かけることがないか、死角になっている箇所はないかなどもチェックしましょう。強固な防犯体制を見せつけることで空き巣に狙われにくくする、警備会社のホームセキュリティのご利用もおすすめです。
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