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住宅の中でも「窓」は空き巣にもっとも狙われやすいことをご存じでしょうか? ガラスの脆弱性に加え、鍵の防犯性の低さがその理由です。空き巣の侵入を防ぐには、窓の防犯性を高めるセキュリティ対策が不可欠です。
今回は、窓の防犯上の問題点や侵入リスク、窓ガラスを破壊する空き巣の手口、窓ガラスを強化する方法や窓防犯、ホームセキュリティに関する情報をお届けします。
窓が空き巣に狙われやすいのは、警察庁が公表する犯罪統計からも明らかです。
警察庁サイト『住まいる防犯110番』によると、一戸建て住宅における侵入窃盗の侵入口として「窓」が多いとされています。
空き巣の侵入口として代表的な「窓」「表出入口」「非常口」の件数とその合計をみてみましょう。
※令和4年(2022年)データ
窓 | 表出入口 | 非常口 | |
---|---|---|---|
一戸建て住宅 | 6,454件 | 2,577件 | 7件 |
共同住宅(3階建以下) | 1,166件 | 1,355件 | 1件 |
共同住宅(4階建以上) | 389件 | 964件 | 1件 |
合計 | 8,009件 | 4,896件 | 9件 |
出典:警察庁「住まいる防犯110番(手口で見る侵入犯罪の脅威)」
一戸建て住宅における侵入口は、5割以上が窓に集中しています。共同住宅でも窓を狙った侵入窃盗被害は少なくありません。一戸建て住宅と共同住宅を合わせた窓の被害は、表出入口や非常口と比べて圧倒的に多いです。
何となく、玄関や勝手口のほうが侵入されやすいと思うかもしれません。確かに無締りだったり、ピッキング対策の施されていない防犯性の低い鍵だったりすると玄関や勝手口から簡単に侵入を許してしまうでしょう。窓の場合、施錠されていても壊すのが簡単なため侵入も容易となる弱点を抱えます。一戸建て住宅は、窓の設置数が多いことも侵入口として悪用されやすい原因です。
空き巣には、以下のような窓ガラスを破壊する手口があります。
いずれも共通しているのは、大きな音を立てず、短時間で窓ガラスを壊せる点です。音がかき消されやすい雨の日や、電車の走行音がする沿線地域での犯行に注意したい手口でもあります。
こじ破りは、窓の枠とガラスの間にマイナスドライバーを打ち込み、ヒビを入れて割れやすくする手口です。マイナスドライバーで3カ所ほど突いて三角の割れ目をつくり、穴を開けて外から解錠。この間わずか10秒程度です。
焼き破りは、ライターやガスバーナーでガラスを高温の状態にし、割る手口です。ガラスは急激な温度差で割れる特性を持ち、その性質を利用した手口といえます。これも、ほんの数秒程度でガラスを割られて解錠されてしまいます。
突き破りは、アイスピックをガラスに突きさし、そのまま押し込んでクレセント錠のレバーを回して開ける手口です。音なく数秒で解錠されてしまいます。
上記でご紹介した空き巣の窓ガラス破壊の手口は、いずれも衝撃に弱いガラスの性質を利用しています。これを封じるためには、ガラスの強度を上げる(割れにくくする)対策が有効です。
窓ガラスを丈夫にして割れにくくする防犯アイテムには、「防犯ガラス」「防犯フィルム」があります。
防犯ガラスは、重ね合わせた2枚のガラスの中間に特殊な膜を挿入し、通常のガラスより丈夫で割れにくい構造をしています。耐貫通性能が高くガラス飛散防止効果もあり、防犯性にすぐれたガラスです。防犯ガラスであれば、こじ破りや焼き破り、突き破りにも対抗できます。
防犯ガラスといえども、何度も強い衝撃を加えれば割れます。しかし、防犯性能が確かな防犯ガラスは5分以上持ちこたえられるため、空き巣が途中であきらめる可能性が高くなります。
防犯性能のある窓ガラスは、防犯ガラスのみです。他にも、強化ガラスや複層ガラス、網入りガラスなど、通常のガラスより強度のあるものはありますが、いずれも防犯性能の条件を満たしません。通常のフロートガラスよりは破壊するのに時間がかかりますが、せいぜい数十秒程度で、とても5分は持ちません。空き巣の手口に耐えうるだけの窓ガラスなら、防犯ガラスしかないと思ってください。
防犯フィルムは、防犯性のある特殊なフィルムをガラスに貼って窓を防護するアイテムです。防犯フィルムには防犯ガラス同様の耐貫通性能とガラス飛散予防効果があり、窓の防犯対策に適しています。防犯ガラスよりは安価に手に入り、工事不要で個人でも比較的簡単に導入できるメリットがあります。
防犯フィルムの効果を正しく引き出すには、隙間なくきれいに貼ることが条件です。ガラスが汚れていたり、空気が入ったりすると効果が落ちるため注意してください。個人でもできますが、コストを重視するあまり正しく貼れずせっかくの性能を引き出せなかったら意味がありません。自信がない場合は、無理をせず専門業者に依頼しましょう。
先ほどは、窓ガラスを壊されにくくするアイテムとして、防犯ガラスと防犯フィルムをご紹介しました。次に、窓からの侵入を困難にする防犯アイテムや対策をご紹介します。
窓の防犯性を高める方法で初歩的なものに、補助錠の取り付けがあります。窓の鍵は、防犯性の低いクレセント錠です。ガラス破りに見舞われたらあっさり解錠されてしまうリスクを抱えます。補助錠があればそんなことはなく侵入に時間がかかり、あきらめさせる効果を期待できるでしょう。
窓の防犯性を高める方法で初歩的なものに、補助錠の取り付けがあります。窓の鍵は、防犯性の低いクレセント錠です。ガラス破りに見舞われたらあっさり解錠されてしまうリスクを抱えます。補助錠があればそんなことはなく侵入に時間がかかり、あきらめさせる効果を期待できるでしょう。
より防犯性の高い製品をお望みなら、暗証番号がなければ開かない補助錠がおすすめです。空き巣が侵入を試みても、外側からの解錠はほぼ不可能なほど、セキュリティは強化されます。
面格子とは、窓ガラスを外側からカバーする格子状の防護アイテムです。窓ガラス全体が覆われるため、空き巣も手を出せません。取り外されない限り、傷つけられるリスクも皆無でしょう。
面格子にもさまざまな種類があり、素材によって性能が分かれます。木製やアルミ製は、壊されたり外されたりするリスクもあり、防犯アイテムとして活用するなら性能の見極めが大切です。防犯性能をもっとも期待できるのは、ステンレス製の面格子といいます。頑丈なので壊されるリスクもなく、取り外される心配もありません。このように面格子といってもさまざまなので、それぞれ比較しながら防犯性能を期待できる製品をしっかり選びましょう。
窓用威嚇ブザーも、窓からの侵入を阻止するのに有効な防犯アイテムです。窓用威嚇ブザーには「衝撃検知型」と「開放検知型」の2種類があり、窓のタイプに合わせて選びます。
衝撃検知型は、ガラスを外側から叩くなどの衝撃に反応してアラームが鳴ります。開放検知型は、外側から窓を開けたときにアラームが鳴る仕組みです。この両方の機能を兼ね備えたタイプもあります。
窓用威嚇ブザーの性能を決めるのは音量です。窓に近づいた不審者を驚かすだけの音量がなければ意味がありません。目安としては100db以上となります。
窓用威嚇ブザーを、どこに設置するかも大切な視点です。防犯効果を上げるためには、外側から見えやすいところへの設置がおすすめです。威嚇ブザーの存在を空き巣にアピールするように設置すれば、被害に遭わず難を避けられる可能性が高くなるでしょう。
すべての窓をしっかり施錠する習慣も、セキュリティを高める大切な方法です。侵入窃盗は、鍵をかけず出かけたときに多発していることが警察庁のデータからわかっています。一戸建て住宅・共同住宅ともに空き巣の侵入手口として多いのは「無締り」です。
窓が狙われる手口は、ガラス破りだけとは限りません。無施錠のところを入られるパターンもあります。すぐに帰宅する用事でも、窓を含めてすべての出入口には鍵をかけましょう。在宅時であっても、長時間窓を開け放すのは防犯上よくありません。鍵をしっかりかける防犯意識を持つだけでも、空き巣の侵入リスクを大きく減らせます。
出典:警察庁「住まいる防犯110番(手口で見る侵入犯罪の脅威)」
窓ガラスを強化する方法や窓からの侵入を防ぐ対策をご紹介しましたが、もちろん必要なのは窓の防犯対策だけではありません。窓のほか玄関やベランダ、縁側など、侵入口になりやすいポイントはいくつかあり、それぞれしっかり対策を立てるのが理想です。ただ現実的に、すべての箇所をまんべんなく対策するのは難しい部分があります。窓も、寝室から居間、客間、トイレ、浴室、キッチンまでたくさんあり、すべてに防犯アイテムをそろえるのは難しいでしょう。
「住まい全体のセキュリティを能率的に上げる方法には何があるか?」
この課題の解決策として、ホームセキュリティがあります。警備会社が住まいの防犯を全面サポートするサービスです。警備のプロがバックアップする家なら、空き巣もそう簡単に手を出せません。
ホームセキュリティを導入すると、家のわかりやすい箇所に警備会社の防犯ステッカーが貼られます。侵入すれば、警備会社のパトロール員が駆けつけることを空き巣に強くアピールできます。多くの空き巣がターゲットにするのは、防犯意識が低く、侵入も容易で逃げるのもたやすい家です。このような家に目星をつけて犯行に及びます。防犯ステッカーの貼られたホームセキュリティの家はこれとは正反対の侵入しづらく逃げにくい特徴があり、空き巣の侵入を未然に防ぐ効果は大きいとみてよいでしょう。
ホームセキュリティには、空き巣の侵入に対し常に目を光らせるシステムがあります。その監視の目となるのが異常検知センサーです。空き巣の侵入に対しては、窓やドアの内側に設置される侵入検知センサーがその役目を果たします。センサーが異常を検知すると同時に警備会社に自動通報され、待機中のパトロール員が急行します。現場に急行したパトロール員は警察への通報や救急車の手配など、必要な対応を的確な判断に基づき行います。パトロール員は救命や消防の訓練を積んだ警備のプロなので、安心して現場での対応をお任せください。
異常検知センサーは防犯用だけでなく、火災ガス漏れを検知するタイプもあります。空き巣の侵入から火災ガス漏れなどの家庭内事故まで、日常生活で起こるさまざまな異常事態や緊急事態に迅速対応できるセキュリティシステムです。
ホームセキュリティならCSP『ファミリーガードアイ+』の利用をご検討ください。24時間365日CSPがお客様の住まいの安全を見守り、異常が発生した場合にはパトロール員が駆けつけます。ご自宅に配備するセキュリティ機器は間取りや環境、予算に応じて適切なシステムをCSPがご提案します。ホームセキュリティや住まいの防犯対策についてわからないことがあればCSPまでご相談ください。
窓は、空き巣の侵入口にもっとも利用されやすく、リスクを軽減するためのセキュリティ対策が必要です。窓ガラスを強化する方法には、防犯ガラスもしくは防犯フィルムの取り付けがあります。窓からの侵入を困難にする方法は、補助錠や面格子、窓用威嚇ブザーの設置などです。鍵をしっかりかける習慣も有効な対策です。日頃から防犯意識を高く持つことで空き巣を寄せ付けなくします。
窓含め住まい全体のセキュリティを向上させる方法としておすすめは、ホームセキュリティの導入です。防犯センサーや火災・ガス漏れ検知センサーでお客様の生活を見守り、万が一の際には警備会社へ自動通報され、パトロール員が急行します。CSPはホームセキュリティ『ファミリーガードアイ+』を提供し、お客様の安全・安心を24時間365日見守ります。
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