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「窓はセキュリティが弱いから対策したほうがいい」と感じることはないでしょうか?
窓のセキュリティがなぜ弱いのかといえば、まずガラス自体がもろい材質であることにあります。
もう一つは、鍵の防犯性が低い問題点です。本来窓の鍵は留め具の機能しかなく、鍵本来の防犯性は期待できません。だからこそ、補助錠をはじめとする防犯対策が不可欠です。とりあえず補助錠を取り付けるだけでも、大きなセキュリティ向上を望めます。
こちらの記事では、窓の鍵の問題点や補助錠を使ったセキュリティ対策、補助錠以外に考えられる窓の防犯に加え、住まいの安全性を高めるホームセキュリティのサービスについてご説明します。住まいのセキュリティに不安を抱えて対策を検討中の方は、ぜひご一読ください。
窓のセキュリティが弱いのは、窓の鍵といわれる「クレセント錠」そのものが、鍵の役割を果たせていないことにあります。
窓の鍵といえば、三日月の形状をした「クレセント錠」を思い浮かべるでしょう。あれは本来、ガラスをサッシ(窓枠)にしっかりと留める留め具のためにあるもので、鍵のように見えて鍵そのものではありません。
ただでさえ窓ガラスはもろく、衝撃を加えるだけで簡単に割れてしまうのに、鍵の機能が低ければなおさら脆弱性が露呈したままになるのです。
窓のセキュリティが弱いのは、空き巣の侵入口に使われている実害数の多さからもわかります。
以下は、警察庁が公表した窃盗犯の侵入口に関するデータです。一戸建住宅でもマンション・アパートでも、窓が侵入ルートとして悪用されている実態があります。
一戸建住宅 | 共同住宅(3階建以下) | 共同住宅(4階建以上) | |
---|---|---|---|
窓 | 6,994件(51.6%) | 1,423件(43.9%) | 352件(22.1%) |
表出入口 | 2,686件(19.8%) | 1,444件(44.5%) | 1,043件(65.6%) |
窓からの侵入を許す被害は、無締りのときはおろか、きちんと戸締りしているときでも発生しています。盗みに慣れた空き巣からすれば、戸締りした窓を壊して侵入することはさほど難しくないのです。
窓ガラスを割って侵入する空き巣の手口を知り、対策に生かしましょう。
空き巣は主に、以下の3パターンの手口で窓ガラスを壊します。
焼き破りとは、バーナーやライターなどでガラスを高温にして割る手口です。ガラスは温度差に弱い材質のため、火を当てるだけで簡単にひびが入ります。大きな音を立てず静かに侵入できることから、空き巣が好んで用いる手口です。
打ち破りとは、ハンマーやトンカチなどの道具を用いてガラスを叩き割る手口です。このような乱暴な手口でも空き巣は一撃でガラスを割る術を身に着けており、素早く事を済ませてしまいます。大きな音がしますが、幹線道路沿いや沿線付近などの騒音エリアだと、ガラスを割る音もかき消されてしまいます。
こじ破りとは、マイナスドライバーを窓枠とガラスの間に差し込んで割る手口です。ドライバーの柄を差し込むだけでガラスはひび割れ、数回繰り返すことでガラスがきれいに割れて簡単にクレセント錠に手を伸ばすことができます。こちらも焼き破り同様で大きな音が出ないため、周囲に気づいてもらえない可能性があります。
壊されやすく、違法に解錠されやすい窓のセキュリティを高めるには、対策が欠かせません。
もっとも手っ取り早く行える窓の防犯対策は、補助錠の取り付けです。
補助錠があればガラスを割られてクレセント錠を解錠されても、ストッパーの鍵がブロックしてくれます。
補助錠を購入する際は、窓のタイプに合うことはもちろん、防犯性の高さや使いやすさなども考慮して選びましょう
窓の補助錠には、以下のような種類があります。
ストッパータイプは、窓の上下に設置して開閉を制御するシンプルなタイプです。
取り付けは両面テープで貼るだけなので、穴をあけるなどの施工も不要です。賃貸マンションでも利用しやすいでしょう。
ただ、鍵の付いていないストッパータイプは空き巣に見つかった場合、簡単に取り外されてしまうリスクがあるのが難点です。空き巣の常習犯には通用しない可能性があるので、注意してください。
先述したストッパータイプにロック機能が搭載したものがこちらです。
ロック機能が付いているため、素手で取り外そうとしてもできません。補助錠を取り外すには専用の鍵や道具がないと不可能なので、高い防犯性能を期待できます。
こちらのタイプも、両面テープで貼ったりサッシに挟んだりするだけで取り付けが可能です。
既存のクレセント錠にロック機能を付けるタイプがこちらの「鍵付きクレセント錠」になります。
クレセント錠を回すには、専用の鍵がないとできません。そのため外側から開閉するのは、ほぼ不可能となります。
取り付ける場合は、鍵付きクレセント錠の製品と既存のクレセント錠を取り替えることになります。穴をあけるなどの工事は必要ありません。
賃貸マンションで使用する場合は、念のため大家さんや管理会社にクレセント錠を交換してよいか確認しましょう。退去時はおそらく元のクレセント錠に戻すことになるため、捨てずにとっておくことも忘れないでください。
窓の補助錠といっても製品が多すぎてどれが一番よいのかわからない、というのであれば、防犯性能の高さが証明されているCPマーク(防犯建物部品)を参考に選びましょう。
CPマークとは、警察庁や国土交通省、経済産業省などの官公庁や、防犯建物部品関連団体(板硝子協会や日本サッシ協会、日本ロック工業会などが加盟)などの関連団体が実証試験に基づき防犯性が高いと認めた防犯建物部品のことです。
CPマークの付されたCP製品は、侵入者によるピッキングやガラス破りの被害を受けても5分以上抵抗できることが商品ごとに定められた試験によって実証されています。侵入に5分以上かかる場合およそ7割の侵入犯が諦めるといわれることから、大きな防犯効果が期待できるのです。
サッシに取り付ける防犯性能の高い補助錠は、CPマークの付いたサッシメーカーの製品を選ぶとよいでしょう。
窓のセキュリティ強化を望めるのは、補助錠だけではありません。ここでは、補助錠以外の窓防犯に役立つ対策をご紹介します。代表的な対策として以下の5つがあります。
防犯ガラスは強度が高く壊すのが難しいため、防犯用としてもっとも適した窓ガラスとなります。
防犯ガラスを強固にするのは、2枚重ねのガラスの間に特殊な樹脂を挟み込んだその構造にあります。このガラスを叩き割ろうと思えば激しい衝撃を加えなければならず、時間もかかります。空き巣にとっては非常に厄介な防犯アイテムになるわけです。
防犯ガラスにもさまざまな製品があり、性能は製品ごとに異なります。先述のCPマーク製品であれば、5分以上の耐性が科学的にも認められているためおすすめです。中には、10分耐える製品もありますが、高性能な製品ほど費用も高くなる点には注意が必要です。
防犯フィルムに守られた窓は、強い衝撃を受けても簡単には割れません。防犯ガラス同様、割れにくくガラスの飛散を防ぐ効果があります。こちらは窓に貼るだけなので、防犯ガラスより費用は手頃で設置も簡単です。
防犯フィルムにもさまざまな製品があります。防犯フィルムをうたっていても薄いタイプはほとんど効果が見込めません。こちらもCPマークが付いた製品など、性能が確かなものを選ぶようにしましょう。
主に防災目的で使用される雨戸シャッターは、窓防犯にも適しています。雨戸シャッターで窓がガードされればさすがの空き巣も手を出せなくなるでしょう。
雨戸シャッターは防災・防犯のほか、プライバシー保護や紫外線対策にも有効です。新たに設置するには費用も手間もかかりますが、住まいの機能性が向上するさまざまなメリットがある点が魅力といえます。
防犯性を重視するなら、設置場所を間違えないことが肝心です。死角になっていて侵入されやすい窓はどこかを見極めたうえで、設置場所を選びましょう。
出張や旅行などの長期留守時は、雨戸シャッターを閉じてから出かけることになるでしょう。この場合、家に誰もいないと空き巣に見抜かれてしまう恐れもあり注意が必要です。昨今はタイマー設定で自動開閉できる電動タイプもあるため、長期留守時の対策をしっかり検討するならこちらの製品がおすすめです。
面格子とは、窓を保護するために取り付ける防犯アイテムです。面格子で窓を覆ってしまえば、空き巣も手を出せません。この点を考えると、防犯ガラスや防犯フィルムより犯罪抑止効果は高いといえるでしょう。
縦格子や横格子、クロス格子など格子の組み方による違いもあれば、素材によっても種類はわかれます。デザインや素材の違いで、防犯性に差が出てくる点に注意してください。縦格子よりは、格子を菱形にクロスさせたクロス格子のほうが防犯性能は高くなります。素材もアルミや木製、ステンレス、鉄製などさまざまですが、強度があり高い防犯効果を期待できるのはステンレスや鉄の製品です。
面格子の設置は、裏庭に面したトイレや浴室の窓など、人目につきにくく侵入者に狙われやすい場所が適しています。空き巣は出入りが難しそうな小さな窓からでも侵入してきますので、小窓に面格子を取り付ける意義は充分あります。
窓用防犯ブザーは、振動や衝撃を感知して異変を知らせる防犯アイテムです。窓用防犯ブザーを取り付けた窓を外側から開けると、大きな音がします。この機能によって空き巣を威嚇するとともに、周囲に異常を知らせることができます。
窓用防犯ブザーには、衝撃を検知する「衝撃検知タイプ」と開閉と同時に音が鳴る「開放検知タイプ」の2種類があります。
前者はガラス破りに対抗できるタイプです。後者のタイプを窓に取り付けていると、無施錠のところを開けられても大きな警報音で不審者を怯ませることができます。
窓用防犯ブザーは大きな音を鳴らして相手を怯ませるものなので、音量が性能の良し悪しを決めるといっても過言ではありません。その点を考慮すると、少なくとも100db以上の音量が出るタイプがおすすめです。このレベルはパトカーのサイレン音に匹敵するほどの音量で、至近距離で突然鳴らされたら誰もが驚いてしまいます。
窓はセキュリティ面に不安を抱えるからこそ、補助錠や防犯ガラスなどの対策が必要です。対策は一つに限る必要はありません。むしろ複数あるほうがセキュリティを強化できるため、さまざまな対策を組み合わせる方向でも検討してみてください。
さまざまな対策がある中で、窓セキュリティ強化に期待できるものといえばホームセキュリティです。ホームセキュリティを導入した家は、警備会社が24時間365日見守ることになります。この状況は空き巣にとって好ましくありません。侵入してもすぐ発覚しますし、短時間で警備会社のパトロール員や通報を受けた警察が駆けつけてくるからです。
ホームセキュリティを導入すると、屋内の必要な箇所に異常検知センサーが設置されます。とくに侵入リスクの高い窓は、重点的にセンサーで見守る警戒対象です。警戒中、窓からの侵入を検知すると警備会社へ自動通報し、パトロール員が急行します。
CSPには不審者侵入のほか火災・ガス漏れや非常通報など、さまざまなトラブルを自動通報し、迅速対応できるホームセキュリティ『ファミリーガードアイ+』があります。ご自宅のセキュリティを今以上に向上させたいときはCSPにご相談ください。
セキュリティが弱くなりがちな窓だからこそ、補助錠などの有効な対策があると安心です。
補助錠だけでなく、防犯ガラスや防犯フィルム、窓用防犯ブザー、面格子など空き巣侵入を防げるアイテムはいくつもありますので、窓のセキュリティ強化につなげましょう。
これらの対策に加え、警備会社のホームセキュリティを導入することで、侵入被害のリスクを減らせます。
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