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一軒家は出入り口や窓が多いため、実は防犯性能があまり高くありません。セキュリティが万全でないと、空き巣などの被害に遭う可能性が高くなります。
セキュリティの向上につながる防犯対策はさまざまです。ただし、有効な防犯対策を正しく、適した箇所で使用しなければ、効果が失われる場合もあります。
ここでは、住まいのセキュリティの強化につながる防犯対策と併せて、製品選びのポイントや設置上の注意点もご説明しますので、ぜひ参考にしてください。
住まいの中でも、特にセキュリティ対策が欠かせないのが一軒家です。一軒家のセキュリティ対策の重要性についてご説明します。
なぜ一軒家のセキュリティ対策が重要なのかは、一軒家における被害の実態を見れば分かります。
警察庁が発表した『令和5年の刑法犯に関する統計資料』によると、令和5年(2023年)の住宅を対象とする侵入窃盗の認知件数は17,469件で、そのうち空き巣はもっとも多い11,842件でした。
住宅が対象の侵入窃盗の認知件数は、平成16年(2004年)から令和4年(2022年)までは減少していました。しかし、令和5年には前年比で11.3%も増加し、1日あたりにすると約48件も発生しています。
また、住宅形態別で見ると、一戸建て住宅が7割超で圧倒的に多く、共同住宅も階層が少ないほうが認知件数が多くなっています。警察庁のデータからも、住宅を対象とした侵入窃盗で一軒家が多く狙われていることが分かるため、一軒家のセキュリティ対策は非常に重要なのです。
空き巣に入られたことがないからといって、油断は禁物です。セキュリティ対策をしていないことで空き巣が侵入する危険が高まる可能性があることから対策を始めましょう。
出典:警察庁「令和5年の刑法犯に関する統計資料」
警察庁「犯罪統計資料(対前年同期比較)」
警察庁「住まいる防犯110番「データで見る侵入犯罪の脅威」」
警察庁のデータから、一軒家が空き巣の被害に遭いやすいことが分かりましたが、なぜ一軒家は狙われやすいのでしょうか? 一軒家が狙われるには、主に4つの理由があります。
まず1つ目の理由が、道路に面している一軒家は、簡単に敷地に入れるからです。塀や柵を設置している場合でも、背丈に満たないほどの高さであれば、登って侵入することも難しくありません。
マンションの場合は、オートロックを開けなければ、玄関にたどり着けないことがほとんどです。また、一軒家には、玄関ドアや掃き出し窓、勝手口、ベランダなど、多くの出入り口があります。
一軒家は、玄関以外にも出入り口が多い上に、道路からすぐ出入口にたどり着けるため、空き巣に狙われやすいのです。
2つ目の理由として、窓の多さが挙げられます。
設置されている窓の数をマンションと一軒家で比較した場合、一軒家のほうが窓が多いことがほとんどです。リビングやキッチン、寝室、子供部屋だけではなく、トイレやお風呂など、多くの場所に窓が設置されています。
窓が多いほど、室内の様子をうかがったり、侵入したりしやすくなるため、空き巣にとって好都合です。一軒家はマンションと比較して圧倒的に侵入経路が多いため、空き巣に狙われやすくなります。
3つ目の理由が、一軒家は防犯性能の高さが分かりにくいことです。
マンションでは、オートロックや防犯カメラが目に見える場所に設置されているため、防犯性能の高さが一目瞭然です。一方、一軒家は防犯対策していても、外から見えにくくなっています。
空き巣がターゲットにするのは、防犯性能の低い家です。一軒家は防犯性能の高さが分かりにくく、相対的に侵入しやすいと判断されてしまうため、空き巣のターゲットになりやすいのです。
一軒家が空き巣に狙われやすい4つ目の理由として、「家を建てるほどの資産がある」と判断されやすいことが挙げられます。
一軒家を所有することを、経済的な余裕があると考える人も少なくありません。空き巣も例外ではないため、一軒家すなわち資産のある家には現金や貴重品が多くある可能性が高いと考え、一軒家をターゲットにするのです。
家族が安心して暮らすためには、住まいのセキュリティを強化するだけではなく、家族もセキュリティを意識した行動をとらなければなりません。
一軒家の防犯対策になる習慣をご説明します。
一軒家の侵入手口でもっとも多いのが「無締り」です。無締りとは、鍵のかかっていない玄関ドアや窓などから侵入する手口です。無締りは一軒家への侵入手口の4割以上を占めています。
一軒家は窓や出入り口が多いため、うっかりと鍵をかけ忘れることがあります。また、近所への買い物といったちょっとした外出では、鍵をかけるのが面倒で、ついつい鍵をかけずに外出する人も多いでしょう。
空き巣を侵入させないためには、留守のときだけではなく、家にいる際も必ず鍵をかけるよう心がけてください。
玄関近くに置いた植木鉢の下やポストの中などに、万が一に備えて合鍵を隠していませんか? 空き巣の手口として、合鍵を使って侵入する方法があります。
空き巣に合鍵を見つけられてしまうと、確実に侵入されてしまうので、鍵は隠さずに持ち歩くようにしましょう。
家の鍵は家族以外に見せてはいけません。鍵の形状や特徴を知られることで、合鍵を作られるリスクが高まります。また、鍵の種類やメーカーを知られると、空き巣が解錠方法を調べることで侵入されやすくなってしまいます。
鍵を他人に見せることはそれほどありませんが、自撮りしたときに写り込んだりするおそれもあるため、SNSに投稿する際には注意が必要です。
現金や貴重品は、目に見える場所に置かないようにしましょう。空き巣は、家の中をのぞき込んで高価な物品があるかどうかを確認することがあります。
特に、一軒家は窓が多く、空き巣に家の中をのぞき込まれるリスクが高いでしょう。現金や貴重品は、見えない場所に保管することで、空き巣が侵入する動機を減らせます。
電話や訪問者に対して、在宅状況や家族構成、資産状況などの個人情報を答えないようにしましょう。これらの情報は、空き巣や詐欺師にとって非常に価値のある情報です。
個人情報は慎重に扱い、不審な質問には答えないことが重要です。
ポストに郵便物や新聞、チラシなどがたまっていると、「長期間留守にしている」と空き巣に判断され、ターゲットにされるおそれがあります。ポストの中を1日1回は確認し、中のものを取り出すようにしましょう。
また、旅行や出張などで長期間留守にする場合は、郵便物や新聞を一時停止するなど、ポストをいっぱいにしない工夫が必要です。
空き巣は、ターゲットにする家をマーキングすることがあります。空き巣は犯行前に必ず下見をするといわれており、住人の在宅時間に加えて、侵入のしやすさや逃げやすさなどをチェックし、目ぼしい家に何らかの印を付けます。
家の周囲や郵便受け、門柱などに不審な印やシールがないか定期的にチェックしましょう。不審なマーキングを見つけた場合は、すぐに取り除いてください。
高さのない一軒家は、外から家の中が見えやすいため、家族の構成や留守の時間帯、貴重品の有無が知られやすいといえます。そのため、カーテンやブラインドを閉めて、家の中が外から見えないようにしましょう。
特に、夜間は室内の明かりが外から見えるため、カーテンや雨戸を閉めることが重要です。家の中が見えないようにすることで、空き巣に狙われにくくなります。
家の周りや庭が草木で覆われていると、空き巣の隠れみのとなり、侵入されやすくなってしまいます。また荒れた庭は、住人がいないあるいは長期間留守にしていると思わせ、空き巣のターゲットにされるおそれがあるため非常に危険です。
空き巣の侵入を防ぐためには、庭や植木の手入れをこまめに行い、家の周囲をきれいにしましょう。手入れが行き届いている家は、住人がしっかりと管理している印象を与え、空き巣に狙われにくくなります。
また、外灯の点検も定期的に行うことが欠かせません。明るい照明は、夜間の空き巣の侵入を防ぐ効果が期待できます。
家の周囲に足場になるような物を置かないようにしましょう。空き巣は、エアコンの室外機やゴミ箱などを足場にして、窓やバルコニーから侵入することがあります。
他にも、脚立や植木鉢なども足場になるので、使わないものは家の中や物置に収納しておきましょう。
ご近所付き合いも、一軒家の防犯対策として有効です。近隣住民と良好な関係を築いておくと、空き巣などの不審な人物の出入りや異変に気付きやすくなります。
また、ご近所付き合いを大切にし、地域の防犯意識を高めることで、空き巣に狙われにくい環境づくりに期待できます。
一軒家のセキュリティを強化するなら、まずは空き巣が侵入しにくい敷地にすることから始めましょう。敷地に入れなければ、空き巣も家の中まで入れません。
侵入しにくい敷地にする5つの方法をご紹介します。
柵や塀は、物理的な障壁として空き巣を防ぐ役割を果たします。高さや材質に注意を払い、登りにくいデザインを選びましょう。例えば、鋭利な突起が付いた鉄柵や、滑りやすい表面の塀は、空き巣が簡単に乗り越えられません。
ただし、塀を設置すると、一度侵入されると外から空き巣が見えにくくなるため注意が必要です。
鍵付き門扉を設置することも、敷地への侵入を防ぐために重要です。頑丈な材質で作られた門扉を選び、信頼性の高い鍵を取りつけましょう。
また、電子錠やスマートロックを導入すれば、鍵の管理が簡単になります。
忍び返しは、塀や柵の上部に設置される防犯装置で、空き巣が乗り越えるのを防ぐものです。一般的には、金属製のとげやピンなど、先のとがった鋭利なものを取りつけます。
忍び返しは見るからに痛そうなので、空き巣に侵入を諦めさせる効果が期待できます。
センサーライトは、人の動きを検知して自動的に点灯する照明装置です。夜間に空き巣が敷地内に入ると、センサーが反応してライトが点灯し、空き巣を驚かせるとともに、周囲に異常を知らせます。
センサーライトは、玄関や庭など、侵入経路になりやすい場所に設置しましょう。また、定期的に点検し、正常に作動するかどうかチェックすることが欠かせません。
防犯カメラは、敷地内の監視と記録に有効です。カメラを設置することで、空き巣の動きを監視し、証拠を残せます。
また、防犯カメラを目立つ場所に設置することで、空き巣に対する抑止効果も期待できます。
万が一、空き巣が敷地内に侵入しても、玄関ドアのセキュリティを強化しておけば、家の中への侵入を防げます。
侵入しにくい玄関ドアにする3つの方法をご紹介します。
ワンドア・ツーロックとは、1つのドアに2つの鍵を設置することです。鍵が2つに増えると、解錠にかかる時間が増え、侵入を諦めさせる効果が期待できます。
また、補助錠を追加することで、メインの鍵が破られた場合でも、もう一つの鍵が機能します。
空き巣が侵入しにくい玄関ドアにするためには、防犯性能の高い鍵を選ぶことも重要です。古くから使われているピンシリンダーキーやディスクシリンダーは、比較的簡単に解錠できるため、防犯性能は低めです。
ピッキングやバンピングに強いディンプルキーは、鍵の内部に複雑な構造を持ち、解錠が非常に難しいため、取り換えることで防犯性能を高められます。
鍵回りの防犯アイテムも効果が期待できます。サムターン回しを防ぐためのサムターンカバーや、こじ破りを防ぐガードプレートなどを取りつければ、玄関ドアのセキュリティを強化できるでしょう。
空き巣の侵入経路として多いのが窓です。家の中に入り込ませないためには、玄関ドアだけではなく、窓のセキュリティも強化しなければなりません。
侵入しにくい窓にする4つの方法をご紹介します。
防犯ガラスは、通常のガラスよりも強度が高く、割れにくい構造になっているため、空き巣が窓を割って侵入するのを防ぎます。また、防犯フィルムを窓ガラスに貼るのも有効です。ガラスが割れにくくなり侵入を遅らせるだけでなく、ガラスを割るのに強い力が必要になり、大きな音を出すことになるため、空き巣が侵入を諦める可能性を高められます。
防犯フィルムは、比較的安価で導入しやすいため、手軽にセキュリティを強化する方法としておすすめです。
補助錠は、窓の鍵に追加して取りつけることで、窓の防犯性能を高めるアイテムです。通常の鍵だけではなく、補助錠を設置することで、空き巣が窓を開けるのにかかる時間が増え、侵入を諦める可能性が高まります。
補助錠は、窓の上下に取りつけることで、より効果的にセキュリティを強化できるでしょう。
面格子は、窓の外側に取りつける金属製の格子で、物理的に侵入を防ぐ役割を果たします。特に窓の多い一軒家では、面格子を取りつけることで、空き巣に対する強力な抑止力となります。
窓用威嚇ブザーは、振動や窓の開閉に反応して大音量で警報を発するアイテムです。取り付けも簡単で、窓の外から見える位置に設置することで、空き巣に対して警告を発する効果も期待できます。
万が一、空き巣が家の中に入り込んだとしても、諦めてはいけません。家の中でもセキュリティを強化しておけば、侵入されても被害を最小限に抑えられます。
被害を抑える3つの方法をご紹介します。
ホームセキュリティシステムを設置すれば、空き巣を検知すると警報を発するため、被害を未然に防ぐ可能性が高まります。また、警備会社のホームセキュリティを導入すれば、空き巣などの侵入を検知した際に、パトロール員が駆けつけてくれるので安心です。
ホームセキュリティのステッカーを玄関ドアに貼るだけでも大きな抑止力となりますので、家のセキュリティを最強にしたい場合は、ぜひ導入を検討しましょう。
護身用の道具があれば、万が一の際に自分や家族を守れます。例えば、刺股(さすまた)や催涙スプレーなどは、空き巣に対して使うことで一時的に無力化できます。
ただし、これらの道具はあくまでも護身用で、家族が逃げる時間を確保し、警察が到着するまでの時間を稼ぐものです。家族で保管場所を共有し、正しい使い方を知っておく必要があります。
貴重品を目立たない場所に隠すことで、空き巣が家の中を物色しても見つけにくくなります。例えば、現金や通帳、クレジットカード、ブランド品などは、専用の金庫に保管するか、家具の裏や床下などの隠し場所に置くとよいでしょう。
また、貴重品を分散して保管し、1カ所に集中して置かないようにすることも、探し出すのに時間がかかるため効果的です。
一軒家のセキュリティ対策として実際に取り入れられている、5つの事例をご紹介します。
道に面した外壁に窓を設置しないことで、空き巣の侵入経路を減らすことが可能です。採光や通風は、中庭や天窓を設置するなどの工夫によって確保できます。
大きな掃き出し窓などの開口部は、格子の設置や植栽で目隠しできます。塀や柵の威圧感が苦手な人におすすめです。
スリット窓は空き巣が侵入しにくいため、採光や通風を確保しながら防犯性能を高められます。
夜間に家の周囲をライトアップすることで、空き巣が目立ちやすくなります。常時ライトアップするのが難しい場合は、人感センサーライトを設置しましょう。
犬は防犯対策として非常に有効です。犬を飼っているからという理由で、犯行を諦める空き巣も少なくありません。
さまざまな防犯対策をご紹介しましたが、やはりプロの防犯対策には敵いません。ホームセキュリティに加入すると、24時間365日、空き巣の侵入や火災・ガス漏れを監視し、住まいの安全を見守ってもらえます。
CSPの「ファミリーガードアイ+」では、自動通報による駆けつけサービスをご提供しております。24時間365日、「警備のプロ」CSPが見守り、異常が発生したときにはCSP指令センターに自動通報され、パトロール員がご自宅まで駆けつけます。
また、ご希望やライフスタイル・間取りに合わせて、適切な機器と設置場所をご提案いたしますので、それぞれのご家庭に合わせた使い方ができることも特徴です。
空き巣のターゲットになりやすい一軒家は、十分な防犯対策を行なわなければなりません。防犯対策に取り組めば、犯罪を防ぐことはもちろん、安全・安心な暮らしも作れます。
防犯対策にはさまざまな種類があり、それぞれ効果やメリットが異なります。複数の防犯対策を組み合わせることで、より防犯性能を高められますが、どこから手を付けたらいいのか分からない場合は、ホームセキュリティの導入をおすすめします。
ホームセキュリティなら、ドア・窓からの侵入を防ぐだけではなく、パトロール員が駆けつけるため、被害を抑えることも可能です。一軒家のセキュリティを最強にするなら、ぜひCSPの「ファミリーガードアイ+」の導入をご検討ください。
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