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一般住宅において、窓のセキュリティ対策はとても重要です。窓を経路とする侵入窃盗が一番多いことは、警察発表の統計からわかっています。
そんな住宅の窓ですが、過度に心配する必要はありません。有効な対策をきちんと立てることで、侵入窃盗被害のリスクを軽減できます。
こちらでは、セキュリティの弱い窓の特徴と窓ガラス防犯対策、空き巣から住まいの財産を守るホームセキュリティについてご説明します。
空き巣などの窃盗犯が侵入口として、もっとも利用するといわれているのが窓です。一戸建て住宅と3階建て以下の共同住宅では、窓からの侵入が一番多いという統計が警察から出されています。
1位 | 2位 | 3位 | |
---|---|---|---|
一戸建て住宅 | 窓/8,726件 | 表出入口/3,161件 | 非常口/19件 |
共同住宅 (3階建て以下) |
窓/2,021件 | 表出入口/1,600件 | 非常口/4件 |
共同住宅 (4階建て以下) |
表出入口/1,098件 | 窓/571件 | 非常口/3件 |
参考:警察庁「住まいる防犯110番」
一戸建て住宅ではとくに窓からの侵入例が目立ち、全体の53.5%を占めています。3階建て共同住宅でも、その割合は49.5%とほぼ半数が窓からの侵入です。
4階建て以上の共同住宅になると、他の住居形態と比べ窓からの侵入例は少なくなるようです。それでも30.1%の家は、窓経由で被害に遭っています。このことからも、高層階の部屋でも警戒と対策は不可欠といえるでしょう。とくに屋上と接する最上階の住居は、ベランダへの侵入が比較的容易になり、高い場所だからといって気は抜けません。
「窓ガラスの対策をしておけば大丈夫」と思われるかもしれませんが、鍵のかかっていない状態を狙われるケースもあります。玄関ドアの施錠をしっかりしても、窓の鍵をかけずに出かけることはないでしょうか。被害の確率を少しでも減らすためにも、窓・ドアともに戸締りを厳重にして出かけることが大切です。
狙われやすい窓をどのようにして守るのか。それについて考える前に、空き巣はどんな方法で窓から侵入するのか、その具体的な手口を知っておきましょう。
空き巣などの侵入窃盗犯は、窓ガラスを割る手口に長けています。窓ガラスを割るといえば工具を使って強引に破壊するイメージがあり、ガラスを割ったときには破壊音がするから周りに聞こえるだろうと思うかもしれません。
ところが、空き巣は音を立てることもなく、時間もかけずに、いとも簡単に侵入してしまうのです。
空き巣がよく使う窓破りの手口には「こじ破り」「焼き破り」「打ち破り」「突き破り」があります。
窓破りのうちもっとも多いとされるのが、こじ破りです。窓枠とガラスの間にマイナスドライバーを打ち込む方法で、一般的なフロートガラスならこれだけでひびが入ってしまいます。続けざまに鍵付近に衝撃を加えるとガラス全体が割れ、あとは鍵を外すだけです。わずか数十秒で、しかも音もたてずにガラスに穴を開けられてしまいます。
打ち破りは、こじ破りと比べると単純な手口で、バールと呼ばれる釘抜きの工具でガラスを叩いて打ち砕くというものです。何の対策も施していないフロートガラスなら、一瞬で割れてしまいます。もっとも簡単かつ短時間でガラスを割る方法がこの打ち破りです。
手口がかなり荒っぽく、音もそれなりに出るため、住宅が密集している場所の昼間に使われることはほとんどないとされます。ただし、線路沿いや工事現場近くなど、大きな音がする環境だとガラスを割る音がかき消されてしまう恐れがあります。住宅環境によっては、このような強硬手段で侵入されるリスクがあることも知っておきましょう。
焼き破りとは、バーナーやライターなど熱を出す道具を用いてガラスを割るというものです。ガラスは急激な温度変化に弱く、加熱したり冷やしたりするだけで割れやすくなる性質があります。このガラスの特性を利用した手口です。
フロートガラスの場合、バーナーを当てるだけ全体にひびが入り、粉々に砕け散ります。ガラスを割って入るまで1分もかかりません。簡単であると同時に大きな音もしないため、近くに人がいても気づかない恐れがあります。
突き破りとは、アイスピックなど先端がとがった道具でガラスを壊す方法です。狙う場所は鍵付近を一点集中して突き、ガラスに穴を開けて解錠します。音もなく短時間で終わるのは、他の手口と同様です。
窓ガラスはただでさえ割れやすく、基本的に対策なしだとセキュリティの面でとても弱くなります。一般的な窓ガラス(フロートガラス)より多少強度があって厚みのあるガラスでも、専用の防犯ガラスでなければ短時間での破壊は難しくありません。
素材のもろさ以外にも、鍵や種類の特徴の違いでセキュリティの不安が残る窓もあります。以下のような窓は、とくに対策を立てることをおすすめします。
窓の鍵は、一般的にクレセント錠と呼ばれる半円形の器具がその役割を果たしています。実はクレセント錠は厳密にいうと鍵ではなく、サッシとサッシを密着させるための締め付け金具というのが本来の機能です。つまり、クレセント錠だけでは窓のロック機能としては不十分だといえます。そのため、クレセント錠とは別に補助錠を取り付けてツーロックにする対策がおすすめです。
掃き出し窓とは、主に縁側やベランダに取り付けられる高さのある窓です。ひときわ大きいサイズの窓のため、通気性や採光性にすぐれる特徴がありますが、大きいゆえの弱点も備えます。
掃き出し窓には視線対策としてカーテンや日よけが使われることが多く、これが犯行を企てる空き巣の隠れ蓑になってしまいます。近くに植栽やコンテナボックスなどを置く家庭もあるでしょう。ベランダや縁側といった場所柄、どうしても目隠しとなる高さのある物が置かれやすくなります。
また、非常時には避難経路としても活用される掃き出し窓は、人が出入りしやすいようにつくられています。つまり空き巣が出入りしても第三者からは不自然には思われない可能性が高くなるのです。隣人関係が希薄だと、住人か空き巣かの見分けもつかず、侵入を許してしまう危険性があります。
庭木やカーポート、ベランダの囲いといった視線を遮る物が近くにある窓は、見通しが悪く空き巣にとっては好都合です。狙われやすいのは、大きなサイズの窓ばかりではありません。人目につかない場所にトイレや浴室の窓があると、そこから侵入する空き巣もいます。むしろこれらの窓は、セキュリティが弱いとみられ、狙われやすくなる可能性すらあります。
空き巣などの窃盗犯に侵入経路として利用されやすい窓。この部分のセキュリティを高めることが、住まいを守ることにつながります。
こちらでは、代表的な窓のセキュリティ対策をご紹介していきます。
防犯ガラスは、その名の通り防犯用につくられた、2枚重ねの厚みのあるガラスです。通常の窓ガラスより強度があり割れにくくなっています。2枚ガラスの間に合成樹脂の膜が仕込まれ、この中間膜が厚いタイプほど強度は高くなります。
ただ、防犯ガラスといえど割れないわけではありません。バールやハンマーなどの重たい道具で何度も叩けばいずれ割れてしまいます。それでも破壊するには通常のガラスより時間がかかり、騒音も出やすくなるため、空き巣にとって大きなリスクとなります。数回叩いて破壊に時間がかかるとわかれば、犯行をあきらめる公算も高くなります。
ガラスの上からフィルムを貼るだけで割れにくくする防犯フィルムも、窓の防犯対策として有効です。防犯ガラスと異なりガラスを取り替える必要はなく、DIYも簡単というメリットがあります。
防犯ガラス同様、防犯フィルムを貼った窓でも割られないわけではありません。それでも割られにくくなるのは確かで、空き巣を焦らせる効果は十分あります。また、日常生活においてはフィルムを貼ることでガラスの飛散防止効果を得ることもできます。
防犯フィルムの性能は厚みによって決まります。製品によって厚みが異なるため、高い防犯性能を期待するなら350ミクロン以上の厚みのあるCPマーク適合製品がおすすめです。
防犯専用の製品ではないものの、雨戸・シャッターで守られた窓はセキュリティとしても有効です。雨戸・シャッターが下ろされている状態であれば、焼き破りもこじ破りも通用しません。帰りが遅くなる外出時や、旅行や出張など長期不在になるときに雨戸・シャッターがあると安心です。
ただし、雨戸・シャッターが下りた状態が長く続くと、留守であることが知られて狙われる危険性もあります。この点が不安であれば、遠隔操作で開閉できる電動式シャッターの設置を検討してみてください。
格子状の枠を窓の上から被せる面格子も、窓の防犯性能を高めるアイテムです。面格子は浴室や脱衣所、2階の窓など防犯の盲点になりやすい箇所への取り付けがおすすめです。また、トイレにあるような小さい窓も無防備になりやすく、面格子があると安心です。換気のために窓を開放していても、面格子があればそう簡単に侵入できません。
窓に防犯ブザーを取り付けておくと、窓を開けたとき大きな音が鳴るので侵入にいち早く気づくことができます。空き巣の存在を周囲に知らせる効果も期待できるでしょう。また、ハンマーなどで叩いても振動に反応してブザーが鳴るため、打ち破りやこじ破りにも対応できます。
センサーライトとは、動きや温度に反応すると自動的に点灯する防犯用の照明器具です。窓の近くにセンサーライトを設置することで、近づいた空き巣へ照射し怯ませることができます。光で犯人を浮かび上がらせ、異変が起きたことを周囲に知らせるアピール効果もあります
先述の通り、クレセント錠だけでは窓のセキュリティは不十分です。この弱点を補うのに有効なのが補助錠の取り付けです。窓ガラスを割られても補助錠がストッパーになって侵入を防いでくれます。
重要なのが補助錠の取り付け場所です。わかりやすい場所や、手を伸ばせば届くような場所にあると、ガラスを割られた上に補助錠も簡単に取り外されてしまいます。気づかれにくく、簡単に届かないような高い場所に設置するなど工夫が大切です。
上記でご紹介した対策でも、充分な窓セキュリティの向上につながります。しかし、立地環境や街の治安状況にとっては、通常の対策だけでは不安を取り除けないかもしれません。
そんな場合は、警備のプロが住まいを見守るホームセキュリティの利用をご検討ください
CSPでも、指令センターとパトロール員が24時間365日住まいの安全を見守る『ファミリーガードアイ+』を提供しています。
ファミリーガードアイ+に入ると、室内に人感センサーが設置されます。狙われやすい窓などには開閉センサーを設置することで、室内への侵入を検知することができるようになります。
警戒中のセンサーが室内への侵入を検知すると、ただちにCSP指令センターへ自動通報され、パトロール員が現場へ駆けつけます。空き巣に侵入されたとしても被害の拡大を防止できると同時に、異変の迅速な把握につながります。
ファミリーガードアイ+の監視機能は、不在時はもちろん在宅時でも有効です。
たとえば就寝時に警戒モードを設定しておけば、万が一忍び込みに狙われても異常を検知できるシステムです。センサーは侵入検知だけでなく、火災やガス漏れを検知する機能もあります。また、緊急ボタンを押すだけで指令センターへ通報できるシステムもあり、急な体調不良やトラブルにも対処が可能です。ご高齢の両親や持病のある家族を持つご家庭にとって、安心できるサービスです。
強度のないフロートガラスの窓は割れやすく、このようなセキュリティの弱い箇所を狙って空き巣は侵入を試みます。そのため、一般住宅で窓の防犯は欠かせません。防犯ガラスや防犯フィルム、雨戸・シャッターなど、ガラスを割られにくくする対策を検討しましょう。補助錠を取り付けて、ツーロックにする対策もおすすめです。さらにホームセキュリティを導入しておけば、窓やドアに配置したセンサーが侵入を検知し、すぐにパトロール員が駆けつけて対処します。ぜひホームセキュリティを住まいの安全確保にお役立てください。
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