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侵入窃盗から住まいを守る防犯対策

公開日:2022年11月25日

侵入窃盗から住まいを守る防犯対策

住宅を対象とする侵入窃盗事件は、1日あたり約58件発生しています。昨今は減少傾向にあるとはいえ、この数字は決して少なくありません。大切な住まいと財産を侵入窃盗犯から守るには、日頃からの防犯対策が重要です。こちらでは空き巣被害のリスクを大幅に減らせる有効な防犯対策をご紹介します。

ドアの防犯対策

空き巣や居空き、忍び込みなどの侵入窃盗犯は玄関ドアの防犯の不備を突いて侵入を試みます。警察庁『住まいる防犯110番』をみても、表出入口が侵入口として利用されるのは窓に次いで多く、ドア防犯の重要性がわかります。ドア防犯の有効性には裏付けがあり、侵入に5分以上かかる場合は約7割の窃盗犯が諦め、これが10分以上になると、ほとんどの窃盗犯が犯行をあきらめて立ち退くそうです。

「いかに侵入に時間をかけさせるか」という点を重視して対策を考えた場合、ドア防犯では以下のツールが有効となります。

防犯性の高い鍵の導入

玄関ドアの鍵の種類はさまざまで、防犯性能の高い鍵も多数登場しています。代表的なのはピッキングに強い「ディンプルキー」。複雑な鍵の形状と構造をしており、簡単にピッキングを許しません。ピッキングが空き巣の有力な手口の一つであることを考えると、リスク軽減効果は大きいといえます。

ディンプルキーはシリンダーキーの一種なので、シリンダーキーからディンプルキーへの交換も比較的簡単です。

防犯性の高い鍵には、電子錠や暗証番号キーといったキーレスタイプもあります。暗証番号や指紋認証など、物理キーを使わずとも解錠するタイプです。こちらのタイプも、ピッキングやドア錠破りといった従来の空き巣が得意とした侵入手口に強い防犯性能を持つのが特徴です。

補助錠の追加(ワンドアツーロック)

補助錠とは、本式の鍵とは別にバックアップの鍵を取り付ける防犯対策です。鍵を増やすことで時間稼ぎができるため、高い防犯効果を期待できます。

補助錠を玄関ドアの外側に取り付ける外付けタイプだと、「このドアは鍵が複数ついていて厄介だ」と外側から泥棒にわかることができるため、犯行を未然に防ぐ可能性が高くなります。

内側に取り付けるタイプの補助錠もありますが、この場合外出時の施錠が難しくなるデメリットに注意が必要です。

ガードプレート

ガードプレートとは、ドアと壁の隙間にプレートを埋め込んで侵入を防止するアイテムです。

空き巣が好んで用いる侵入手段の一つに、ドアのわずかな隙間にバールを差し込み強引にこじ開けるドア錠破りというものがあります。ピッキングされにくい鍵や補助錠を取り付けてもこのドア錠破りの手口には対応できない恐れがあります。また、実際に被害に遭えばドア本体ごとの交換となるため、コスト面の被害性も軽視できません。「防犯性能の高い鍵」or「補助錠」に加え、ガードプレートを取り付けることでさまざまな方面から防犯性能を高められます。

窓の防犯対策

次にご紹介する窓防犯は、ドア防犯よりある意味重要だといえます。というのも、警察庁『住まいる防犯110番』によると、空き巣や居空きなどの侵入窃盗犯が好んで用いる侵入ルートは玄関ドアや裏口より「窓」になるからです。

窓ガラスを割るのはドアの鍵を壊すより簡単なため、泥棒からすれば防犯上の弱点に映るわけです。

そんな窓の防犯性能を高めるアイテムが、「防犯ガラス」「防犯フィルム」「雨戸・シャッター」「格子窓」「二重窓」になります。これらの製品に取り替えたり新たに備え付けたりすることで、窓の脆弱性を克服できます。

防犯ガラス

防犯ガラスは、通称「合わせガラス」とも呼ばれます。一般的なフロートガラスより厚みがある二重構造です。分厚いため強度も倍加します。叩いても簡単には割れず、無理に割ろうとすれば大きな音が出て周囲に響き渡ります。割りにくく時間がかかり、音も出る。この条件は、いずれも空き巣が嫌う特徴です。

防犯フィルム

防犯フィルムの効用も防犯ガラスと同様、「叩いても簡単に割れず、時間がかかる」点にあります。防犯フィルムで保護した窓ガラスをハンマーで叩くと、ガラスは割れますが厚いフィルムが覆う状態は変わりません。これでは空き巣も簡単に侵入できないはずです。

雨戸・シャッター

雨風を防ぐ目的で設置する雨戸・シャッターには高い防犯効果もあります。窓ガラスを雨戸・シャッターで防御すれば空き巣の侵入を阻止できます。長期不在にする機会が多いご家庭で、掃き出し窓やベランダ窓に施す防犯対策としておすすめです。

面格子

窓の外側に格子を取り付ける面格子も、侵入を阻止する効果があります。面格子を取り付ける場所は、人目につきにくい浴室や、小さいトイレの窓がおすすめです。浴室やトイレの窓の防犯は怠りがちですが、たとえ小さな窓でも狙われる危険性があるため無視できません。

二重窓

二重窓は通称「内窓」とも呼ばれます。窓のサッシを2組付けるタイプで、通常は断熱や防音の目的で使用される窓ですが、防犯面のメリットも小さくありません。実際に防犯性を重視して設置されるケースもあります。

防犯アイテムで侵入犯をブロック

次にご紹介したい対策は、防犯性能の高いアイテムの有効活用です。屋内やベランダ、玄関、庭などに防犯性能の高いアイテムを配置して空き巣の侵入を防ぎましょう。

CP部品

CP部品とは、警察庁公認の防犯製品です。ドアやガラス、サッシ、錠、シャッター、ウインドウフィルムなどの対象品目に、CPマークを付けて防犯性能の高さの証明としています。上記でご紹介した防犯フィルムや面格子、窓シャッター、雨戸などもCP部品に属します。

防犯カメラ

マンションや駅頭で防犯カメラの導入が進んでいますが、戸建て住宅などの一般家庭でも増えています。防犯カメラには犯行を未然に防ぐ効果のほか、犯行現場を記録化できるメリットがあります。防犯カメラの適した設置場所は、玄関やベランダ、死角ポイント、塀周りなどです。

センサーライト

センサーライトとは、人体の動きや温度に反応して点灯する防犯アイテムです。敷地内に侵入した不審者に光を当てて、周囲にその存在を知らせることができます。

防犯砂利

防犯砂利とは、その名の通り防犯目的でつくられた砂利のことです。砂利の粒が一般的なものより大きいのが特徴で、屋内にいながら不審者の足音に気づくことができます。防犯砂利を敷設する場合は玄関までの通り道や裏口周り、窓の下など空き巣に狙われやすいポイントを絞り込みましょう。

カメラ付きインターホン

訪問者を屋内から検知できるカメラ付きインターホンも、防犯上のメリットがあるアイテムです。玄関子機のボタンを押すと室内カメラでその様子が映し出されます。基本機能のほか、録画機能や、ボタンが押されなくても近づいた人物を録画できる人感センサーなど、さまざまな防犯機能を搭載した多機能タイプもあります。

日頃の心がけも重要

「すぐ帰ってくる用事でも鍵をかける」「近所付き合いを大事にする」など、日頃の意識や心がけがあるだけで、空き巣に狙われるリスクを減らせます。防犯意識の高い家かどうかは、周囲の様子や雰囲気から伝わるものです。事前に下見する空き巣はその点をよく観察していますし、普段から戸締りをおろそかにする家もマークしています。防犯意識の高さこそ、住まいを守る大きな武器です。

戸締まりを厳重にする

とてもシンプルで当たり前のことですが、すべての人が守れているわけではなく、戸締りをしないで出かけた結果被害に遭った人の例も多く報告されています。ほんの少しの外出で済む用事でもきちんと戸締りして出かけましょう。ベランダや浴室・トイレの窓の施錠も忘れないようにしてください。

庭やベランダの見通しをよくする

草が伸び放題で庭木の剪定もおろそかにしているお庭だと、死角ができて侵入してきた不審者の存在に気づきにくくなります。植木鉢やコンテナボックスなどのあるベランダも同様です。こうした死角の多い環境は空き巣にとっては好都合なので、日頃より見通しをよくする工夫を心がけたいものです。

隣人とのコミュニケーション

空き巣は、連帯感の強い街を嫌います。普段から声掛けやあいさつ、立ち話をよくする近所付き合いの濃い街だと、声をかけられる危険性が高まるからです。見慣れない人間が、近所の家の周辺を物色していたら目立ちます。近隣住民とのコミュニケーション、近所付き合いが大きな防犯効果を生むのです。

一人暮らし女性宅の防犯ポイント

一人暮らしの女性宅の防犯では、空き巣や泥棒の侵入防止対策だけでなく、覗きや盗撮、ストーカー予防の観点からも対策を考える必要があります。

ミラーカーテンや遮光カーテンをつける

覗き防止対策として、外側から透けにくいミラーカーテンや遮光カーテンがおすすめです。一般的なミラーカーテンは昼間に外から見えにくい性質のものですが、昼夜問わずプライバシーを保護できるタイプもあります。カーテンを取り付けるだけなので、賃貸マンションでも問題なく活用できるでしょう。

鍵の交換

これは賃貸マンション転居の際の対策です。以前に住んでいた方が合鍵をつくって持っている可能性を考え、新しい鍵に交換するというものです。昨今の賃貸マンションでは、事前の鍵交換を済ませているところが多く、その場合は交換せずとも問題ありません。万が一交換されていない場合は付け替えをおすすめします。

誰かと一緒に住んでいると思わせる

「洗濯物に男物を混ぜる」「カーテンの色は地味なタイプを選ぶ」「室内干しにする」など、女性一人で住んでいることをさとられない対策もとり入れたいところです。また、出入りの際に「行ってきます」「ただいま」と声に出していうこともカモフラージュになります。

高層マンションやセキュリティ完備のマンションでも対策は必要

セキュリティ設備の整ったマンションやタワーマンションなどは、防犯対策を個人でわざわざする必要はないと思われるかもしれません。実際には、防犯カメラやオートロックのマンションでも窃盗被害は起きており、高層マンション最上階の部屋を狙ってくる空き巣もいます。どのようにして高層マンションの最上階の部屋に侵入するかといえば、屋上からロープをつたってベランダへ侵入するというものです。雨どいや排水管をよじ登ってベランダに入り込まれた例もあります。夏の暑い夜に窓を開けて寝ていれば、このような空き巣に対応できません。優れた防犯設備が整っていても、居住者が油断すると防犯効果は得られないため、しっかりとした防犯対策が求められるのです。

高層マンションのような設備が整ってセキュリティも充実した建物でも、以下のような防犯対策を心がけてください。

  • 厳重な戸締り
  • 屋上につながる扉の施錠
  • ベランダに防犯カメラやセンサーライト、防犯ブザーを取り付ける
  • ワンドアツーロック

より確実で有効な対策はホームセキュリティ

戸建て住宅から新築、マンション・アパート、女性の一人暮らしまで、すべての住まい環境におすすめできる防犯対策はCSPのホームセキュリティサービス「ファミリーガードアイ+」です。CSPのサポートを受けて住まいの安全を守るセキュリティ対策で、個人では対応できない問題点や弱点をカバーします。

空き巣に狙われない住まいにするのが一番ですが、それにはCSPのセキュリティステッカーが有効です。家の目立つ場所に貼られたステッカーは不審者への抑止力となり、侵入を未然に防いでくれるでしょう。万が一空き巣に狙われても、ドアや窓に取り付けられたセンサーが異常を検知すると自動通報され、CSPのパトロール員が急行します。警備会社が見守り、バックアップするセキュリティシステムは、不在時や在宅時、就寝時、子どもやご高齢の両親の一人での留守番など、あらゆる場面で機能して大切な住まいと財産、家族を守ります。

まとめ

自宅の防犯対策で重要なのは、窃盗犯の手口や侵入されやすいルートを熟知して有効な手立てを打つことです。狙われやすい玄関や窓ガラスのガードを固めるだけで、リスクを大幅に減らせます。基本として、厳重な戸締りや隣人とのコミュニケーションといった日頃の心がけも忘れずにしましょう。そして、プラスで防犯の確実性を高めるなら、ホームセキュリティの導入がおすすめです。住まいを守る対策にはさまざまな選択肢がありますので、ご自宅の状況やライフスタイルに合わせてお選びください。

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