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高齢の家族が一人暮らしだと、「元気だろうか」「一人寂しくしてないだろうか」「ちゃんと食べているだろうか」など、何かと気をもむことが多くなります。体の自由も若者ほどでない高齢者の一人暮らしには、さまざまなリスクがつきまとうため、何かしらのサポートが望まれます。
具体策として検討したいのが、日々の安否状況を確認できる見守りサービスです。
今回は、離れて暮らしながらも家族を支援できる見守りサービスについてご説明します。
高齢化社会を迎え65歳以上の人口が増えるとともに、一人暮らしの数も急増しています。
内閣府の『令和3年版高齢化社会白書』によると、平成27年(2015年)の、65歳以上の一人暮らしの数は約592万人(男性192万人、女性400万人)。その5年前の調査と比べると100万人以上も増えています。このまま進めば、令和22年(2040年)にはその数が約896万人になるとの試算もあります。
では高齢の家族の一人暮らしには、どのようなリスクがあるでしょうか。
「誰にも看取られず亡くなった後に発見される」ことを孤独死といいます。令和元年(2019年)に東京23区内で孤独死と考えられる事例は3,936件発生しています。また、一人暮らしの60歳以上の50.8%に上る人が「孤独死を身近に感じる」と答えています。
年を重ねるごとに増してくるのが、健康不安と病のリスクです。一般的に、高齢になると心臓病や高血圧、脳卒中、さまざまな生活習慣病に悩まされるようになります。万が一倒れでもしたら助けも呼べないかもしれません。
また、体力が衰え、急な反応が難しくなることで、転倒してケガを負うリスクも。それまで健康だった人が、ケガを発端に体が弱くなっていく例も多々あります。
高齢の家族が一人暮らしで、しかも簡単に様子を確認できない遠方に住んでいる場合、万が一の病気やケガを不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
周囲との関係や交流がある生活と、それがない生活では、生きがいや生きる気力に大きな差が出やすくなります。友人がいない人で生きがいがあると答えた高齢者は、友人がいる人と比べ、圧倒的に少ないとの調査結果もあるくらいです。
性別でみていくと、女性は比較的友人をつくり近所づき合いを大切にする傾向ですが、男性の場合は「あいさつする程度」の近所づき合いに留まることが多く、友人づくりも積極的でないことがわかっています。
社会的な孤立は孤独死リスクを高めるほか、病やトラブル、犯罪などさまざまなリスクのもとになりやすく、一人暮らしの家族がいる方にとっては不安の種になるかもしれません。
犯罪に巻き込まれるリスクも、大きな不安要素といえるでしょう。高齢者をターゲットにした犯罪として特に多い特殊詐欺(オレオレ詐欺・預貯金詐欺・キャッシュカード詐欺盗)には注意が必要です。令和2年(2020年)の被害者の9割が65歳以上だったというデータもあります。
犯罪グループは単身の高齢者宅を狙ってくるため、必然的にそのリスクは高くなります。監視の目が届かない遠方の一人暮らしだと、未然に防ぐことも早期の発見もハードルが高いのが難点です。
「もし一人暮らしの家族が認知症になったら・・・」と心配される方もいます。独り身で周囲との交流がほとんどない場合、認知症の早期発見は極めて難しいです。また、電話やメールでのやり取りだけで気づくのも難しいかもしれません。この症状は早めに兆候を掴んで早期治療にもっていくことが重要ですが、気づいてくれる人が周りに誰もいないと症状はどんどん進行してしまいます。
認知症が怖いのは症状だけでなく、生活上のトラブルを引き起こしやすいところです。火をつけたまま外出する、ゴミ出しルールを守れず近所ともめ事が絶えなくなる、何回も食事をして健康が乱れるなど、一歩間違えると命にかかわるケースもあります。
出典:内閣府「令和3年版高齢化社会白書」
上記で挙げたリスク要素はすべて、同居することで解決に向かうかもしれません。しかし、同居は同居で別の問題が起きる場合があります。同居で起こりがちな問題を、いくつか挙げていきましょう。
同居となれば、双方にストレスがかかる懸念があります。掃除や洗濯の仕方、毎日の食事の献立、寝起きの時間、家の中の状態など、双方で意見が合わず衝突することが考えられます。些細な意見の違いや気になることでも、積もり積もっていけば大きなストレスに変わってしまうでしょう。
同居には、忙しいとき家事や育児を手伝ってもらえる利点もありますが、育児の方法にすれ違いがあるかもしれません。それもまたストレス要因です。
毎日の寝食をともにすれば、同居する家族に気を遣う場面が出てくるはずです。同居には一人暮らしほどの自由はなく、我慢しなければならないこともたくさんあります。
いくら同居を申し出ても、本人がそれを望まなければ話はまとまりません。
同居を望まない理由として、「住み慣れた土地を離れたくない」「持ち家を手放したくない」「地元に先祖代々のお墓がある」などがあります。また、援助を必要とせず一人暮らしを望む方もいます。
本人が一人暮らしを選ぶといっているのに、無理に同居させようとすると仲がこじれる可能性もあります。
同居か一人暮らしかの二者択一ではなく、それ以外の選択肢はないか、検討があっても良いかもしれません。
高齢の家族の安全な生活を守る方法としては、以下のようなものがあります。
これらのうち、見守りサービスはそれまでの住まいを離れることなく、離れて暮らしながら支援ができます。
見守りサービスは、高齢者の日々の生活状況や健康状態を確認する目的で利用されています。
確認方法は、カメラや人感センサー、スタッフ訪問、郵便局員による訪問など、サービスの種類によって異なります。確認した情報はメールなどで家族に送られるため、離れて暮らしていても生活状況がわかって安心です。
見守りサービスの内容は提供会社によって異なりますが、主に以下のような方法で対象者の暮らしの様子や健康状態を確認します。
宅内にカメラを設置して対象者の様子を確認します。カメラを通じてスタッフとコミュニケーションも可能。異変やトラブルが起きればすぐに状況を確認し、家族へ通報されます。緊急ボタンを押せば駆けつけてくれる警備会社のサービスもあります。
体温や動きを感知するセンサーで、対象者の状況を確認できます。反応がない場合は異常事態発生ととらえて家族にメール通知。警備会社のサービスでは駆けつけも含まれるため、すぐに訪問できない家族に代わって対応してくれます。
また、ガス会社が提供するサービスでは、冷蔵庫の扉、トイレのドアなどに開閉センサーを取り付け、その開け閉めで様子を確認できるようになっています。感知した情報は家族に送られる仕組みです。
スタッフが定期的に訪問し、利用者の生活の様子や健康状態をチェックする方法です。カメラやセンサーと違って人に直接会い、コミュニケーションもとれるため、孤独感を軽減する効果があります。
他にも、食事を宅配して利用者の栄養管理までするサービスや、郵便物を届ける郵便局スタッフによる定期訪問などがあります。こうした訪問による確認は、直接利用者と触れ合い、いろいろな質問を投げかけるなど言葉を交わすなかで生の情報を聞き出せるのがメリットです。
エアコンや炊飯器、ポット、洗濯機など、毎日使用するような家電製品で利用者の安否や様子を確認する方法です。家電を使用した情報が家族に通知されるため、普段通り生活している事実を把握できます。利用状況だけでなく、お出かけや帰宅などの情報も送られるサービスもあります。
アプリで生活の様子を確認する方法です。対象者が見守りサービスのアプリをスマホに入れるだけで、位置確認ができたり、利用状況を把握することで安否の確認ができたりします。サービスによっては、体調をメモできるなど、対象者の健康状態を家族が把握できるものもあります。
見守りサービスを利用したいと考えた場合、何を基準に選べばよいでしょうか。また、後々トラブルにならないようにするには、どんな点に注意すればうまく活用できるでしょうか。
一人暮らしの家族を心配し、見守りサービスを利用したいと考える思いは切実です。ただし、それを本心から利用したいと思うのか、本人の意向を確認することは欠かせません。
「常にカメラで監視されるのは抵抗がある」「要介護者扱いされるのは不快」「まだ元気なのでお金をかけて見てもらう必要はない」など、見守りサービスに対して本人なりの思いがあるかもしれません。利用を申し込む前に十分双方で話し合い、お互いに妥当な方法だと了解のうえで判断するのが賢明です。
先述の通り、見守りの方法は多種多様です。カメラ、センサー、家電、訪問、アプリなど、まったく異なる確認の方法があります。どのサービスの会社を選ぶかで見守りの確認方法が違うため、対象者本人の性格や使いやすさの考慮が必要です。また、健康状態など抱えている問題を解決したい場合、どれがふさわしい手段となるかの判断材料になります。
さまざまな見守りの方法があるなかで、どれが一番良いかは対象者本人の意向に沿ったものが間違いないといえるかもしれません。カメラやセンサー、アプリなどの技術系が良いか、それとも訪問を受けてコミュニケーションを図るものが良いかは、本人の性格や相性次第なところがあります。
ホームセキュリティの分野で緊急時対応に実績のある警備会社も、見守りサービスに定評があります。警備会社ならではの見守りサービスのメリットとは何でしょうか。
多くの警備会社には、いつどんなときでもトラブルや異変に対応してきた実績があります。潜在的に病やケガのリスクを抱える高齢者にとって、緊急時に駆けつける仕組みを持つ警備会社の見守りサービスには大きなメリットがあるといえるでしょう。
カメラやセンサーなどで24時間365日状況を確認し、問題が起きたときはパトロール員が出動して対応します。生活反応や健康状態を確認し、何かあったときはすぐに連絡が届く仕組みは、離れて暮らす家族に安心感をもたらします。
異常やトラブルが発生したとき素早く届く連絡と、現場に駆けつけて必要な対応がとれるサービスを望むなら、警備会社の見守りサービスがおすすめです。
CSPの見守りサービス「見守りハピネス」は、急な体調変化やトラブルなど緊急時に対応できるサービスです。ボタンを押すだけでCSPが異常を感知し、パトロール員が急行します。また、一人暮らしの家族の日常生活を把握できるプラン(ライフリズムサービス)もあります。緊急時対応と日常生活の把握を同時にこなすプランの選択も可能で、お好みに合わせてご利用いただけます。
見守りハピネスのほか、保健師やケアマネージャーに相談ができる健康相談、生活支援に関するサポートもあります。高齢の家族の生活を幅広くバックアップできるサービスです。
一人暮らしの高齢の家族にありがちな心配事を軽減する見守りサービス。カメラやセンサー、訪問、家電、アプリなどさまざまな方法で家族の暮らしを見守ります。ご利用の際は、本人としっかりコミュニケーションをとり、意向を確認したうえでもっともふさわしいサービス内容を選びましょう。もしものとき素早く現場に駆けつけてくれるプランをご希望なら、警備会社の見守りがふさわしいかもしれません。CSPでも見守りサービスに関するご相談を受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。
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