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空き巣の侵入経路として多い窓。防犯フィルムを窓ガラスに貼ることで、空き巣の侵入を防ぐ効果が期待できます。防犯対策にはさまざまな方法がありますが、防犯フィルムは窓ガラスに貼るだけで、誰でも簡単に防犯対策ができるため、取り入れる方が増えています。
ここでは、「防犯フィルムにどのような効果があるのか」「どのようなメリット・デメリットや注意点があるのか」について詳しく解説しますので、防犯対策の強化をお考えの方はぜひ参考にしてください。
一戸建て住宅に侵入する空き巣は、玄関ドアや勝手口から入り込むものだと思っていませんか? 実は、空き巣に最も狙われているのは窓です。
警察庁が発表したデータによると、2023年(令和5年)に発生した一戸建て住宅の侵入窃盗被害のうち、侵入口として窓が狙われた割合は55.2%で半数を超えています。一方、玄関や勝手口などの出入口が狙われた割合は35.1%でした。
玄関ドアには、ピッキング防止や補助錠の設置など、防犯対策をしている方も多いでしょう。しかし一方で、窓の防犯対策も行っている家は玄関ドアほど多くはないため、比較的容易に侵入できる窓が狙われるのです。
また、空き巣が一戸建て住宅に侵入する際の手口も見てみましょう。
一戸建て住宅の侵入手口で最も多いのが、鍵の掛かっていない窓や玄関から侵入する無締りで、次いでガラス破りが多くなっています。窓は玄関ドアと比較して防犯性能が低く、鍵が掛かっていても、一般的なガラスであれば簡単に割ることが可能です。割った隙間から手を入れて、クレセント錠を回せば簡単に解錠できてしまいます。
窓の防犯性能を高めるには、防犯ガラスや補助錠を取りつけるなどさまざまな防犯対策がありますが、導入の手軽さと効果から選ばれているのが防犯フィルムです。空き巣にターゲットにされやすい窓に防犯フィルムを貼ることで、窓の防犯性能を向上できるでしょう。
出典:警察庁・住まいる防犯110番「侵入者プロファイリング<心理と行動-2>」
防犯フィルムで防犯対策をする前に知っておきたいのが、防犯フィルムの効果です。主な3つの効果をご説明します。
防犯フィルムは、空き巣の侵入を防ぐための効果的な手段の一つです。一戸建て住宅においては空き巣の多くが窓から入り込んでいるため、防犯フィルムを貼れば、狙われやすい窓の防犯性能が大幅に向上します。
一般的な窓ガラスは割れやすく、空き巣にとっては格好の侵入口になります。ピッキング用具やガラス切りなどの特殊な器具を用意しなくても、ドライバーや庭先の石を使うだけで簡単に割れるでしょう。
窓ガラスに防犯フィルムを貼り、強度を高めることで、容易に割れにくくなります。窓ガラスの破壊に時間がかかると、近隣住民に気づかれたり、設置された警報器が鳴ったりするリスクが高まるため、侵入を諦める可能性を高められるでしょう。
防犯フィルムの2つ目の効果が、音で侵入を諦めさせる効果です。防犯フィルムによって窓ガラスの強度が高まると、破壊するにはかなりの力が必要になるため、ガラスを割る際に大きな音が発生します。
この音は、周囲に空き巣の存在を知らせるだけでなく、空き巣自身にとっても大きな心理的プレッシャーとなります。大きな音に驚いて犯行を中断したり、周囲に気づかれることを恐れて逃げたりするケースも少なくありません。
また、防犯フィルムで強度を高めた窓ガラスを割るには、一般的な窓ガラスを割るよりも時間がかかります。空き巣の約7割が、窓ガラスや鍵の破壊に5分以上かかると侵入を諦めるというデータが発表されています。
窓ガラスに防犯フィルムを貼ると、ガラスを割って侵入するまでに時間がかかるため、空き巣が侵入を諦める可能性を高められるでしょう。
CPマークとは、「Crime Prevention(防犯)」の頭文字を取ったもので、防犯性能の高い建物部品に付与されるマークです。警察庁が定めた基準を満たした製品にのみ与えられるため、CPマークが付いている製品は、防犯性能が一定レベル以上であることが保証されています。
CPマークの対象となる製品は、防犯フィルムだけではありません。ドアやサッシ、鍵、シャッターなど、さまざまな建築部品があります。CPマークが付いている製品を選ぶことで、より効果的な防犯対策を行えます。
CPマークが付いている防犯フィルムは、防犯性能が一定レベル以上であることが保証されているため、マークの付いていない防犯フィルムと比べて、より高い強度と耐久性を備えています。空き巣の侵入手口として多いガラス破りに対する抵抗力も強いため、空き巣が窓から侵入することをより困難にできるでしょう。
また、CPマークは、防犯意識の高さもアピールできるため、空き巣などの犯罪を抑止する効果も期待できます。CPマーク付きの防犯フィルムを選ぶことで、より効果的な防犯対策を行うことができ、安心感が増します。
多くの方が防犯フィルムで対策しているのは、多くのメリットがあるからです。防犯フィルムの主な3つのメリットをご紹介します。
防犯フィルムは、窓ガラスに貼るだけで手軽に防犯対策ができる優れたアイテムです。専門業者に依頼しなくても、自分で施工できる製品も多く販売されており、賃貸住宅に住んでいる方でも気軽に導入できます。
窓が空き巣の侵入経路になるのは、一般的な窓ガラスは衝撃に弱く、割れやすいからです。防犯フィルムを貼ることでガラスが割れにくくなるため、こじ開けや破壊に対する抵抗力が高まるでしょう。
また、透明なフィルムであれば、外観を損なうことなく防犯効果を得られる点も魅力です。
防犯フィルムは、防犯だけでなく、防災面でも優れた効果を発揮します。地震や台風などの自然災害が発生した際に、落下物や飛来物がぶつかって窓ガラスが割れてしまうと、ガラスの破片によるケガといった二次被害に遭う可能性が高まります。
窓ガラスに防犯フィルムを貼っておけば、ガラスが割れても破片が飛び散るのを防げるため、ケガのリスク軽減に繋がります。
機能が充実していることも、防犯フィルムの大きなメリットです。防犯効果だけでなく、UVカット機能や断熱効果を持つ製品もあります。
UVカット機能を持つ製品は、紫外線を遮断し、室内の家具や床、カーペットなどの色あせを防ぐ効果があります。また、断熱効果を持つ製品を窓ガラスに貼れば、夏は外からの熱を遮断し、冬は室内の暖かさを保つことで、エアコンの効率を高め、省エネ効果を期待できるでしょう。
他にも、プライバシー保護機能を持つ製品は、外からの視線を遮ることで、室内のプライバシーを守れます。これらの機能は、製品によって異なりますので、ライフスタイルやニーズに合わせて選びましょう。
メリットの多い防犯フィルムですが、やはり多少のデメリットがあります。導入して後悔しないためにも、防犯フィルムのデメリットも把握しておきましょう。
防犯フィルムは防犯ガラスと比較して、耐用年数が短いことがデメリットとして挙げられます。耐用年数が20年以上の防犯ガラスに対し、防犯フィルムの耐用年数は一般的に10~15年程度とされています。
これは、防犯フィルムの素材であるポリエステルフィルムの性能が、紫外線や熱、経年劣化によって少しずつ低下するためです。耐用年数を超えて使用すると、くもりや気泡が生じて見栄えが悪くなるだけではなく、十分に防犯効果が発揮できなくなる可能性があります。
そのため、定期的なお手入れや貼り替えが必要となります。窓が設置されている場所によっては、紫外線や雨風によって防犯フィルムの劣化が早まることもあるため、注意が必要です。
防犯フィルムの効果を最大限に引き出すためには、窓ガラス全体にフィルムを貼る「全面貼り」が必要です。クレセント錠の周辺だけなど、部分的な貼りつけでは、防犯効果が十分に得られない場合があります。
空き巣が防犯フィルムを貼っていない部分を狙った場合、ガラスは簡単に破られてしまい、防犯フィルムの効果が半減してしまうためです。
全面貼りを行うことで、窓ガラス全体の強度が均一に向上し、空き巣がどの部分を狙っても窓ガラスを割ることが難しくなるでしょう。また、全面貼りを行うことで、窓ガラスが割れた際の飛散防止効果も高まり、ケガのリスク軽減に繋がります。
防犯フィルムを貼る際には、窓ガラスのサイズや形状に合わせてフィルムをカットし、隙間なく貼りつけることが重要です。特に、窓枠の端までしっかりとフィルムを貼ることで、防犯効果を最大限に引き出せます。
防犯フィルムの貼りつけ作業に不安を感じる場合は、専門業者に依頼する方法もあります。防犯フィルムの知識と施工技術を身に付けたプロに施工を依頼すれば、正確かつ手軽に防犯フィルムを導入できるので安心です。
防犯フィルムには多くの種類があるため、どれを選んだらいいのか悩む方も少なくありません。悩んだ際には、厚み・施工方法・窓ガラスの形状・欲しい機能で選びましょう。
防犯フィルムを選ぶ際に最も重要なポイントの一つが厚みです。厚みは防犯性能に大きく影響します。
一般的に、厚さが350ミクロン以上のフィルムが推奨されています。それ以下の薄いフィルムでは窓ガラスが割れやすく、十分な防犯効果が得られない可能性があるためです。
350ミクロン以上の厚みのフィルムを選ぶと、窓ガラスが割れるまでに時間がかかるため、空き巣が諦める可能性が高まります。防犯フィルムを選ぶ際には、必ず厚みを確認し、適切な厚さのフィルムを選ぶことが重要です。
防犯フィルムの施工方法も重要なポイントです。防犯フィルムの施工方法には、DIYで貼る方法と、専門業者に依頼する方法があります。
DIYの腕に自信のある方なら、自分で施工しようと考える方も多いでしょう。DIYで貼る場合、コストを抑えられますが、防犯フィルムをきれいに貼るのは難しく、気泡が入ったり、フィルムがずれたりすることがあります。
一方、専門業者に依頼する場合、費用はかかりますが、プロの技術者が確実に防犯フィルムを貼りつけてくれるため、仕上がりが非常にきれいです。
施工方法を選ぶ際には、自分のDIYの技術や予算に合わせて、最適な方法を選びましょう。
防犯フィルムを選ぶ際には、窓ガラスの形状にも注意が必要です。さまざまな形状の窓ガラスに対応できますが、複雑な形状の窓ガラスには、専用のフィルムや施工方法が必要となる場合があります。
窓ガラスの形状には、透明な一般的なタイプの「透明板ガラス」、浴室などで多く使われている表面がデコボコした「凹凸ガラス」、網の入った「網入りガラス」などがあります。また、高断熱高気密住宅では、二重構造の「複層ガラス」や、特殊な金属膜でコーティングした「Low-Eガラス」が使われているでしょう。
窓ガラスの形状が特殊な場合や、サイズの大きな窓の場合は、標準的な防犯フィルムでは対応できない場合があるため、専門業者への相談が必要です。住宅の窓ガラスの形状に合わせて、適切なフィルムを選ばなければ、十分な防犯効果は得られません。
防犯フィルムには、防犯効果以外にもさまざまな機能が備わっているものがあるため、必要な機能に合わせて選ぶ方法もおすすめです。
例えば、家具や床の日焼けを防げるUVカット機能、室内の温度を快適に調節できる遮熱・断熱機能などがあります。防犯効果だけでなく、生活の質を向上させるための機能を持つ製品を選ぶことで、より快適な生活環境を実現できます。
窓の防犯性能を高める有効な手段である防犯フィルムですが、その効果を最大限に引き出すためには、いくつかの注意点があります。特に重要な4つのポイントについてご説明します。
防犯フィルムを貼る際の最も重要なポイントが、窓ガラスのサイズに合わせることです。簡単に思えるかもしれませんが、厚みのある防犯フィルムは重量があり、薄いフィルムと比較して硬いため、防犯フィルムの扱いは決して容易ではありません。
防犯フィルムが窓ガラスよりも小さすぎると、貼っていない場所を空き巣に攻撃されてしまうため、十分な防犯効果が得られないでしょう。反対に、防犯フィルムが大きすぎると、カットする手間が増えるだけでなく、余った部分が無駄になってしまいます。
まずは、窓ガラスの正確なサイズを測り、ぴったり合うサイズの防犯フィルムを選びましょう。窓の形状が複雑な場合は、型紙を作ってから防犯フィルムをカットすると、よりきれいに貼れます。
防犯フィルムを貼る前に、窓ガラスの汚れをしっかりと落とすことも、重要なポイントの一つです。窓ガラスに汚れが残っていると、きれいに貼れなかったり、はがれやすくなったりする原因になります。
窓ガラス専用のクリーナーや中性洗剤を薄めた水で、丁寧に窓ガラスを洗いましょう。特に、窓の隅やゴムパッキンの部分には汚れがたまりやすいので、しっかりと掃除してから貼ってください。
防犯フィルムを貼る際は、十分に圧着することが大切です。フィルムと窓ガラスの間に空気が入っていると、はがれやすくなるだけでなく、防犯効果も低下してしまいます。
防犯フィルムを貼った後には、専用の道具やタオルなどを使って、空気をしっかりと抜きましょう。特に、窓の端や角の部分は空気が残りやすいので、丁寧に圧着してください。
防犯フィルムには耐用年数があり、一般的には10年程度が目安です。耐用年数を超えて使用すると、防犯フィルムの性能が低下し、防犯効果を十分に発揮できなくなる可能性があります。
最適な状態を保つためには、10年に1度の貼り替えをおすすめします。貼り替える際には、古いものをはがし、窓ガラスをきれいに掃除してから、新しいものを貼りましょう。
窓ガラスの防犯性能の向上に防犯フィルムは欠かせませんが、すべての住宅にとって必須というわけではありません。しかし、特定の条件に当てはまる家には、防犯フィルムの導入を強くおすすめします。
防犯フィルムをおすすめする家の特徴をご説明します。
防犯フィルムの導入をおすすめするのが、新築住宅です。新築住宅は、まだ防犯対策が十分に整っていないことが多く、空き巣に狙われやすい傾向があります。
新築時に導入することで、入居前から安心して生活を送ることが可能です。新築時に施工しておけば、後から貼る手間や費用を省けるでしょう。
また、新築の家は美観を重視することが多いため、透明な防犯フィルムを使用することで、外観を損なうことなく防犯対策を強化できます。防犯フィルムによっては、紫外線カット機能や断熱効果もあるため、住宅の快適性の向上にも大いに役立ちます。
新築時に導入する場合、住宅メーカーや工務店に相談することで、最適な防犯フィルムを選べるでしょう。
空き家は、長期間人が住んでいないため、空き巣に狙われやすい場所です。定期的に管理していても、どうしても人の目が届きにくいため、空き巣のターゲットになりやすいのです。
防犯フィルムを貼ることで、窓ガラスを割って侵入する手口を防ぎ、空き家をしっかりと守れます。万が一、空き巣が窓ガラスを割って侵入しようとしても、ガラスを割るのに時間を要したり、大きな音が出たりするため、近隣住民に気づかれる可能性を高められるでしょう。
また、防犯フィルムを貼っておくとガラスが割れても破片が飛び散らないため、空き家の内部を保護する効果もあります。空き家の防犯対策として、防犯フィルムは非常に有効です。
女性の一人暮らしは、空き巣や不審者に狙われやすい傾向があるため、防犯対策に特に気を配らなければなりません。目隠し機能のある製品を選ぶと、窓ガラスの強度を向上して侵入を防ぐ効果があるだけではなく、プライバシーも守れます。
また、安心して暮らすためには、防犯フィルム以外にも、補助錠やセンサーライトなど、複数の防犯対策と組み合わせることをおすすめします。
近所で空き巣が出た場合、侵入窃盗の脅威を強く感じ、防犯対策を強化する必要性を痛感する方も多いのではないでしょうか。2023年(令和5年)の空き巣を含む住宅を対象とした侵入窃盗の認知件数は17,469件で、前年比で11.3%も増加しているため、他人事ではありません。
防犯フィルムは、手軽に導入できる防犯対策の一つであり、窓ガラスに貼るだけで防犯効果を高められます。また、防犯フィルムは比較的安価で導入できるため、当座の対策としても有効です。
近所で空き巣が出た場合は、地域の防犯情報を収集することをおすすめします。その上で、防犯フィルムの導入や、その他の防犯対策を検討しましょう。
出典:警察庁・住まいる防犯110番「データで見る侵入犯罪の脅威」
過去に空き巣に入られた経験がある場合、防犯フィルムの導入を強くおすすめします。一度空き巣に入られた家は、空き巣に侵入しやすい家として認識され、再度狙われる可能性が高いため、防犯対策の強化を急がなければなりません。
防犯フィルムを導入することで、空き巣に「侵入しにくい家」と思わせ、再犯を抑止する効果が期待できます。
台風対策としても、防犯フィルムは非常に有効です。台風の強風や飛来物によって窓ガラスが割れることがありますが、防犯フィルムを貼ることでガラスの強度が向上し、割れにくくなります。
また、防犯フィルムを貼った窓ガラスは、ガラスが割れても破片が飛び散らないため、室内の安全を保つことも可能です。自然災害から住宅を守るためにも、防犯フィルムの導入をおすすめします。
防犯フィルムは、窓ガラスに貼るだけで窓の防犯性能を高められる優れものです。ネットショップやホームセンターなどでも購入できるため、今すぐにでも対策しましょう。
防犯フィルムでの対策に不安を感じる方には、ホームセキュリティの導入をおすすめします。CSPの「ファミリーガードアイ+」は、ご自宅を24時間365日見守り、異常が発生したときにはパトロール員がご自宅まで駆けつけるので安心です。
防犯フィルムを窓ガラスに貼り、窓ガラスを割りにくくすることで、空き巣が室内に侵入するまでの時間を長引かせたり、犯行を諦めさせたりできるため、窓への防犯対策は非常に重要です。
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