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幼稚園や小学校の夏休みシーズンは、子供が一人で留守番したり、友達の家に外泊したりするなど、親にとっては何かと心配事が尽きない時期でもあります。さまざまなイベントがあって楽しみも多い反面、子供の身を脅かす危険も潜む夏休み。夏休み期間中は具体的にどのようなリスクが想定され、子供の身の安全を守るために保護者としてできることは何か考えておくことが大切です。今回は、夏休みに潜む危険と子供を守るための防犯対策を紹介します。
夏休み中は子供が家に居ることも多く、一人で留守番を任せることになるご家庭も多いかと思います。子供だけの留守番には不審者の侵入といった犯罪被害や、事故を起こしてケガをするリスクが高まるので注意が必要です。
不審者による侵入事案は後を絶ちません。多くの場合、誰もいない状況を狙って侵入してくるものですが、子供しかいないとみれば堂々と押し入られる危険性もあります。家の中で侵入者と遭遇してしまった場合、子供に危害が加えられる危険性は高いでしょう。侵入者の多くは空き巣ですが、なかには子供をターゲットにする性犯罪者もいます。子供だけに留守番を任せる際は侵入を許さない出入口の厳重な防犯強化が不可欠です。
子供一人の留守番では、家庭内で起こる事故にも要注意です。コンロや熱湯の入ったポット、包丁などの道具は子供だけで扱わせるには危険が多いものです。洗濯機や水を抜いていない状態の浴槽も、子供の安全を脅かすものになります。実際に、ポットのお湯による火傷や、洗濯機や水が入っている浴槽に子供が入って溺死する事故が起きています。
子供一人で留守番を任せる際は、ルールを定め、防犯・防災の両面から対策をとるようにしましょう。
■出入口の鍵はすべて施錠する
夏の暑い時期は窓を開け放して風を入れることがよくあります。不審者の侵入リスクが上がるのはこのように防犯意識がおろそかになったときですので、どのようなときでも出入口の鍵は施錠するよう子供に伝えましょう。「どのようなときでも施錠」は子供だけの留守番に限った話ではありません。
■インターフォンが鳴っても出ない
子供だけの留守番中に来訪があっても、安全のために対応させないようにしましょう。不審者のなかには屋内の状況を確かめるためにインターフォンを鳴らす者もおり、子供が対応した時点で大人の不在がわかってしまいます。インターフォンが鳴っても出ない、ドアも絶対に開けないとルールを定め、きちんと守るよう日頃から話しておきましょう。子供の留守番中はインターフォンの呼び出し音をオフにすることも有効です。
■家族以外の電話には出ない
電話も同様、子供が対応すると親の不在がわかってしまいます。発信元の電話番号がわかるナンバーディスプレイ機能を利用し、家族以外の電話番号からの発信には出ないよう子供に伝えましょう。電話機によっては居留守モードなどの機能もあります。子供の興味をひかないように工夫することも大切です。
■キッチンには一切近寄らせない
コンロや包丁といった子供にとって危険な道具があるキッチンには、一切近寄らせないルールを定めておくのが安心です。近寄らないと約束させれば、コンロや包丁に触れることもありません。
■ビニールプールで遊ばせない
家で水遊びを楽しめる「ビニールプール」をお持ちのご家庭も多いかと思います。夏休み中は子供たちにとって楽しい遊び道具ですが、わずかな水量でも溺れてしまうことのある子供に一人で扱わせるのは危険です。ビニールプールは大人がいるときだけ遊ばせるルールにしておくと、留守番中に事故が起こることを防げるでしょう。
■浴槽の水は抜いておく
子供が留守番中に浴槽に入って遊ばないよう、浴槽の水は抜いておきましょう。浴室のドアも閉めた状態にして、一切立ち入らないよう言い聞かせることでお風呂場での事故を防げます。
警察庁が公表するデータなどをみると、子供が被害者になる性犯罪は増加傾向にあります。薄着で出歩くことが多い夏休みはとくに変質者や不審者の存在に目を光らせ、身を守るための対策を備えておかなくてはいけません。
警察庁生活安全局人身安全・少年課「令和5年における少年非行及び子供の性被害の状況」によると、令和5年に児童が被害者となった「不同意性交等」は709件、「不同意わいせつ」は1,694件。総数2,403件は前年比で465件増、24.0%の増加率です。
出典:令和5年における少年非行及び子供の性被害の状況-警察庁
不審者や変質者に狙われにくくするには、「服装」に注意することです。子供だけで外出する際は、露出を控えた服装を勧めたり、スカートの下にはスパッツをはくなど、犯罪被害に遭わない服装を子供と一緒に考えてみましょう。
ガードが堅い印象を与えるだけで狙われる確率を下げることができます。
子供に対してやさしい声をかけて油断させ、茂みや物陰など目立たない場所に連れ込んでわいせつ行為を働くのが性犯罪者の手口でもあります。
知らない人に声をかけられても絶対について行かないよう言い聞かせることが大切です。
もしつきまとわれたりしたら「助けて」と大声を出しながらすぐに逃げるよう教えることも忘れてはいけません。
子供を狙った性被害は女子児童に限らず男子児童に対しても起きています。「うちは男の子だから」と言わず、女の子に対するのと同様に性被害に遭わないための指導や注意をしっかり行ってください。
近年は、スマートフォンを介した子供の性被害も多発しています。
SNSや出会い系アプリなどを通じて知り合った大人に「画像を送って」と言われて裸体や下着姿の写真を送り、第三者に拡散されたなどの被害事例が報告されています。
このような児童がSNSを通じて知り合った大人に誘導されてわいせつな画像を送信する事案は「児童ポルノ製造被害」と呼ばれ、高水準で推移しているとのことです。
出典:令和5年における少年非行及び子供の性被害の状況-警察庁生活安全局人身安全・少年課
夏休み期間中は子供の自由時間が増え、その行動に大人が気を配りたくても充分にできないこともあります。スマートフォンを介した子供の性被害は、大人の気づかないうちに起きてしまっていることが多いでしょう。そのため子供のスマートフォンの使い方に関してもルールを設けることが必要です。「利用時間を決める」「フィルタリング機能を使う」「アプリの利用履歴を確認する」などの約束事をつくり、一定の制限をかけるようにしましょう。
大変便利なインターネットですが、暴力的な表現や過激なアダルト画像にあふれたサイトもあるなど、使い方を間違えると子供に悪影響を及ぼします。SNSなどの交流サイトも同様で、危険なサイトに誘導されたり知らない間に個人情報を盗まれたりするなど、さまざまな危険が潜んでいます。
警察庁によると、児童が被害を受けた「SNSに起因する事犯」(令和5年)には以下のようなケースがあります。
主な事犯 | 被害件数 |
---|---|
児童買春 | 290 |
児童ポルノ | 592 |
不同意性交等 | 96 |
略取誘拐 | 95 |
不同意わいせつ | 33 |
出典:令和5年における少年非行及び子供の性被害の状況-警察庁
SNSを介したトラブルを生むインターネットにはこのような犯罪被害も潜むと認識し、子供のインターネット利用の安全を守る対応が家庭にも求められます。
子供をインターネット上のトラブルや犯罪から守るために、ペアレンタルコントロールによる対応が有効です。
ペアレンタルコントロールとは、保護者が子供のインターネット利用を管理できる機能です。利用時間やアクセスできるサイト、履歴の確認など、子供の発達段階に応じて保護者が適切にコントロールします。
そのペアレンタルコントロールのために保護者が心がけることは次の3つです。
フィルタリング機能を活用することで、有害サイトへのアクセスを制限できます。フィルタリングサービスについては利用したいサイトやSNS等の個別設定など、子供の年齢や使い方に応じてレベル設定が可能です。
警察庁の統計によると、SNS事犯の被害に遭った児童のうち、フィルタリング機能を利用していた児童が102人、利用していなかった児童が860人だったとのことです(令和5年)。非利用者のほうが圧倒的に被害に遭いやすい実態がありますので、子供の安全を考えフィルタリング機能を上手に活用しましょう。
出典:令和5年における少年非行及び子供の性被害の状況-警察庁
PCやスマートフォンメーカーなどの事業者から提供されるサービス「ペアレンタルコントロール機能」の活用がおすすめです。アクセス履歴や利用時間などスマートフォンの使用状況の把握や、利用時間や課金制限といった安全管理を保護者が行えるようになります。
ただし、活用する際はその目的や役割を子供に説明し、理解を得ることが大切です。子供とはいえプライバシーへの配慮も大切にしてください。
子供のスマートフォン利用に関するルールは、家庭で話し合って決めましょう。利用目的や利用場所、利用時間などを話し合って決めることで、子供もきちんと理解したうえで安全に活用することができます。ルールは子供の成長段階に合わせ変えていきましょう。
夏休み期間中は夜間に外出したり、帰宅が遅くなったりすることも珍しくありません。夜の遅い時間まで遊び歩く「深夜の徘徊」は、恐喝や暴行、性犯罪などの被害に遭うだけでなく、喫煙・飲酒などの非行の原因になることもあります。
非行や犯罪被害を招く深夜外出はさせないようルールを定めることが何よりの対策となります。門限なども決めておきましょう。外出時は行き先や帰宅時間を報告させ、保護者のほうで子供の外出行動をある程度把握しておくようにしましょう。
カラオケボックスやゲームセンターなどは深夜の子供のたまり場になりやすく、非行を招きやすいことから警察でも指導やパトロールを行う場所です。夜間の外出時にはこのような場所になるべく近づかないよう注意喚起することも大切です。
「子供だけの留守番が不安なので家のセキュリティを強化するサービスがほしい」という保護者の方は、CSPのファミリーガードアイ+をご活用ください。ファミリーガードアイ+とは24時間365日CSPが住まいの状況を見守るホームセキュリティです。不審者の侵入などの異常を、警戒中のセンサーが検知するとCSPへ自動通報して、パトロール員が駆けつけます。
ファミリーガードアイ+には、「侵入監視センサー」「非常・緊急通報ボタン」「火災監視センサー」「ガス漏れ監視センサー」など緊急事態をすみやかに通報するためのセキュリティ機器があり、24時間365日住まいの状況を見守ります。不審者の侵入から火災・ガス漏れなどの家庭内事故まで、日常生活に潜むリスクの芽を早期に摘み取り、被害の拡大を防ぐための迅速かつ適切な初動対応に努めます。
ファミリーガードアイ+の警戒設定は、外出先からでもスマートフォンの専用アプリから確認およびセット・解除が可能です。ご自宅内で異常が発生されればスマートフォンのプッシュ通知でお知らせを受け取れます。プッシュ通知は警戒が解除されたときも受け取れる仕組みです。子供が帰宅して警戒を解除すれば、その通知が保護者の方のスマートフォンに届くため、子供の帰宅を外出先から把握できます。
夏休み中は留守番時の犯罪リスクや家庭内事故、性犯罪被害、インターネット上のトラブルなど、子供の安全を脅かす危険がたくさん潜んでいます。こうした危険から子供を守るには、留守番時や外出時、インターネット利用のルールを決める対策が求められます。ルールは親子で話し合って決め、子供の成長に合わせて徐々に変えていくのが好ましいです。
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