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高齢化の加速で一人暮らしのシニアが多くなり、「孤独死」の増加が社会問題となっています。孤独死とは、誰にも看取られず独りで亡くなる状態のことを指します。
一人暮らしの場合は、亡くなってから発見されるまで数日かかることも珍しくありません。家族や周りに迷惑をかけず穏やかな最後を迎えるにはどのような対策が必要でしょうか?
この記事では、孤独死を招きやすい人の特徴と孤独死を防ぐための対策について解説しています。
対策の前に、なぜ孤独死のような状況を招くのか、その理由について考えてみます。主な理由としては、家族や近所との付き合い方、地域社会との関わり方、身寄りや知人の有無、持病や健康状態といった問題のなかに隠れている場合が多いです。
≪孤独死を招きやすい人の特徴≫
ちなみに孤独死の問題は高齢者に限った話ではありません。「日本少額短期保険協会 孤独死対策委員会」が2022年11月に発表した「第7回孤独死現状レポート」(調査期間:2015年4月~2022年3月、対象:賃貸住居利用者)によると、年齢層別にみる孤独死者の割合は20~59歳で40%、60歳以上で60%とのことです。
働き盛りの現役世代でこのような事態を招くのは、やはり孤独な生活が長く続いた結果でしょう。家族と疎遠で地域社会や近所との関係も断った生活に、困窮や病気といった問題が重なれば、年齢に関係なく孤独死する可能性があります。
困っているのに誰の助けも得られないような状況を避けるための取り組みや心がけを日頃から持つようにすることが対策となります。
そして、地域との孤立や困窮、病気といった懸念がもっとも多いのは、やはり独居老人です。高齢になるとこうした問題はいつ降りかかるともわからないため、元気なうちから孤立や病気を防ぐ生活を心がける必要があります。
先ほどご紹介した孤独死現状レポートをみると、孤独死者の死因としてもっとも多いのは「病死」(66.8%)となっています。独居老人の場合はとくに、突然死の危険がある持病や、寝たきりや介護につながるアクシデントを招かないような心がけを持つことが大切です。
ここでは、孤独死につながる突然死を招きやすい病気やアクシデントの類について見ていきます。
脳卒中は、脳の血流障害によってさまざまな症状を引き起こす病です。突然死を招くような症状には、脳出血やくも膜下出血、脳梗塞などがあります。こうした症状はいずれも脳内の血管が正常に働かなくなることで起こります。
一命をとりとめたとしても後遺症が残り、不自由な生活になるケースも少なくありません。脳の血管トラブルを招く動脈硬化や高血圧、高血糖、脂質異常や不整脈といった危険因子は、食生活の乱れによって引き起こされます。脳卒中を防ぐには第一に生活習慣を改善することです。
心疾患は、心臓に起こる病気の総称で、心臓に血液が正常に送り込まれないことによって引き起こされます。代表的な心疾患に「狭心症」や「心筋梗塞」などがありますが、いずれも突然死の危険がある疾患です。現に突然死の大半は心臓の疾患によるものです。心疾患の予防もまた、動脈硬化や不整脈といった血管トラブルを招くような食生活を回避し、健康的な生活習慣を維持することです。
出典:生活習慣に起因する心臓病の種類とは?予防方法も併せて解説-公益財団法人 心臓血管研究所 付属病院
熱中症も、元気だった人を突然死に至らしめる症状です。熱中症は私たちの体に本来備わる体温調節機能が正常に働かなくなることで起こる症状ですが、この機能は年齢とともに衰えるといわれ、高齢な方ほどリスクが増します。
一般に高齢者は温度への感度が鈍く、体温調節機能も低下しているため、室内が危険な高温多湿状態になっても気づけず対処が遅れる場合があります。屋内でじっとしているだけで熱中症にかかり死亡する高齢者が多いのもそのせいです。
身近な人の存在や周囲との交流がない生活だと、熱中症への備えも不十分になりがちです。
暑さを実感できないまま体内の水分も塩分も奪われて熱中症にかかると、取り返しのつかない事態を招く危険性があるため注意しましょう。
高齢者の事故は屋外より自宅内で起こる事例が多く、転倒や転落、不慮の溺水や窒息などで死亡するケースも少なくありません。特に浴室内での溺水やヒートショックが原因で死亡する事例が多いため、心臓に持病を抱える高齢者はとくに注意が必要です。
死亡には至らないものの、転倒事故は高齢者の家庭内事故でも大きな割合を占めます。高齢者の孤独死も、転倒をきっかけとする寝たきり状態によって引き起こされることがあります。周囲に助けを求められない状況だとそのリスクも増加するでしょう。
孤独死対策は、まず本人が自主的に取り組むことからはじまります。「孤独や孤立を防ぐ」「健康を維持する」という観点から以下のような取り組みを実践していきましょう。
「遠くの親類より近くの他人」ということわざがある通り、いざ困ったとき頼れるのは身近な人の存在だったりするものです。日頃より近所付き合いを大切にしていると、困ったとき相談相手になってもらえますし、病気になったときも気にかけてもらいやすくなります。
隣人と顔を合わせたらあいさつやコミュニケーションを大事にしてください。隣人との関係はそうした小さなことの積み重ねで大きくなっていきます。
社会から孤立しないためにも、地域の活動やコミュニティ、ボランティア、趣味のサークルなどに参加することをおすすめします。
こうした地域の活動に積極的に関わることで交友範囲が広がるとともに、生きがいのある余生を送れるようになります。
生きがいを持ち、新しい友人ができることで生活に活気が生まれ、健康状態にもよい影響を及ぼすことが期待できます。孤独死防止の観点から高齢者向けの地域活動に取り組む自治体も少なくありません。興味のある地域活動やサークルを探してみましょう。
出典:高齢者の健康について-令和5年版高齢社会白書(全体版)|内閣府
孤独死を防ぐ対策では、健康に向けた取り組みも欠かせません。健康を維持するために何より重要なのは食生活です。食べ過ぎや偏食は万病のもとといってよく、特に若者と比べ抵抗力や身体機能が低下している高齢者の場合は注意が必要。一人暮らしだと食事の管理もおろそかになりがちなため、意識して取り組む必要があります。
毎日外に出て体を動かす習慣も、健康を維持するうえで大切です。運動量が増えれば筋力の向上や骨格の強化につながり、骨粗しょう症や生活習慣病など高齢者に多い病気にも強くなれるでしょう。病気に強い体は突然死や孤独死のリスク低下といったメリットももたらします。
家にこもりがちで外に出て歩く習慣のない高齢者も多いといわれます。体を動かす習慣がないと骨がもろくなってケガもしやすくなるでしょう。散歩程度の運動でもよいので体を動かす習慣を意識したいものです。
孤独死を防ぐ対策を本人がすべて抱え込む必要もありません。公的サービスや民間サービスの力を借りて生活上のさまざまな問題やリスクに対処する方法もあります。具体的には介護サービスや自治体の見守り活動、民間の見守りサービスといった方法です。
高齢者によっては介護サービスの適用を受けることができます。ヘルパーが訪問して食事や買い物の介助を行う訪問介護や、介護施設に通って食事や入浴などの日常生活上の支援を受けるデイサービスなどです。
本人に異常やトラブルが発生しても、ヘルパーの方や介護施設の方がいち早く気づいて対処してもらえるため安全・安心です。地域からの孤立を防げるだけでなく、困ったときの相談先にもなってもらえます。
孤独死対策に力を入れている市区町村は、高齢者を対象とする見守り活動にも精力的に取り組んでいます。
見守り活動の内容は各市区町村で異なりますが、以下のような取り組みが目立ちます。
市区町村には「地域包括支援センター」という窓口が設けられ、見守りや高齢者医療や介護、福祉に関する相談を受け付けています。この窓口には福祉の専門員が配置されており、孤独死に関する悩み相談も可能です。困ったら相談して適切なアドバイスを仰ぎましょう。
孤独死対策として、民間企業の見守りサービスを活用する手もあります。コストはかかりますが、市区町村の見守り活動よりできることが多く、幅広いニーズに対応できる点がメリットです。
民間企業の見守りサービスも会社ごとに異なり、それぞれの特色や強みを生かした内容が特徴です。
戸別訪問のある見守りサービスを利用することで他人とのつながりを感じ、異変が起きたい際にはいち早く気づいて対処してもらえます。
センサーや監視カメラによる見守りサービスは、防犯サービスを手掛ける警備会社が得意とする分野です。他のサービスにないメリットとして、24時間の安否確認や緊急対応が可能な点が挙げられます。卒倒や転倒、火災・ガス漏れなど一刻の猶予も許さない事態では警備会社の駆けつけのような緊急対応サービスがあると安全・安心です。
孤独死対策として見守りサービスの有効性を紹介しました。CSPにもシニアの方向けの見守りサービス『見守りハピネス』があります。日常生活に不安やトラブルを抱えやすい高齢者宅の安全・安心を24時間365日見守ります。異常の発生をただちに把握するとともに、ご自宅にパトロール員が駆けつけるため、孤独死を防ぐ対策としても有効です。
見守りハピネスでは、緊急時の素早い対応を可能にするため、ワイヤレス緊急ボタンと見守りコントローラーという2つの基本機器をご自宅に設置します。「急に具合が悪くなった」「体調がおかしいので相談したい」「転んでケガをした」など、相談したくなったり助けを呼びたくなったりしたとき緊急ボタンを押せばCSPに知らせることができます。見守りコントローラーを通じてCSPスタッフと会話することも可能です。
プランによっては、上記2つの機器に加え、ワイヤレス空間センサーを設置して利用者の生活反応を見守ります。普段どおりの暮らしをしていれば必ずセンサーが検知することを活用しており、もしも生活反応を確認できない場合、CSPへ通報されます。万が一、一人きりで倒れてしまっても生活反応を確認できない場合には自動通報されるため、いち早い駆けつけが可能となります。
見守りハピネスの契約者には無料特典として24時間365日対応の健康相談サービスが受けられます。見守りコントローラーの相談ボタンを押すと、CSPが提携する専門の健康相談窓口につながり、体の状態や介護などシニアの方特有の悩みが相談できるというものです。対応してくれるのは保健師や看護師、ケアマネージャーなどの有資格スタッフなので、専門的な見地からアドバイスを受けられます。
孤独死を防ぐためには他者との関わりを意識して持つようにし、地域の活動にも積極的に参加することが有効です。介護サービスや市区町村の見守り活動、民間の見守りサービスなど、病気や介護に関する悩み相談や困ったときの対応を任せられる対策もあると安全・安心です。CSPでもシニアの方の日々の見守りに関するご相談を受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。
シニア向け見守りサービス「見守りハピネス」の詳細ページはこちら↓
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