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子供が大きくなるにつれて、一人で留守番させる機会が増えるでしょう。子供だけの留守番で心配なのが「不慮の事故」。転落や転倒、溺水といった事故は留守番中の自宅で起きることが多く、死亡事故も発生しています。子供に留守番を任せる際は事故が起きそうなケースを想定し、それぞれの場所や状況に合う安全対策を立てましょう。
今回は、子供の留守番に潜むリスクと事故防止のための安全対策について解説します。
まずは、子供の留守番に潜む危険性について、厚生労働省や消防庁、消費者庁が公表するデータをもとにご説明します。
厚生労働省「令和4年(2022年)人口動態統計 性別・年齢別死因順位」によると、0~14歳までの子供の不慮の事故死は、すべての死因の中で上位に入っています。
5~9歳および10~14歳までの死因順位を詳しくみると以下のようになります。
5~9歳 | 10~14歳 | |
---|---|---|
1位 | 悪性新生物(89人) | 自殺(119人) |
2位 | 先天奇形等(29人) | 悪性新生物(84人) |
3位 | 不慮の事故(28人) | 不慮の事故(34人) |
4位 | その他の新生物(14人) | 先天奇形等(24人) |
5位 | 心疾患(12人) | 心疾患(19人) |
出典:厚生労働省「令和4年(2022)人口動態統計月報年計(概数)の概況 第7表」
子供の不慮の事故はどのような状況や原因によって起きるのでしょうか?
これについては、消費者庁が令和4年に公表した『子どもの不慮の事故の発生傾向~厚生労働省「人口動態調査」より』のなかで紹介されている死亡事故発生場所や死因に関するデータが参考になります。いずれも平成28年~令和2年の5年間に発生した子供の不慮の事故に関するデータです。なお、ここで取り上げるのは、10~14歳の死亡発生場所と事故原因、発生傾向に限定します。
平成28年~令和2年の5年間では、交通事故をのぞく子供の不慮の事故発生場所のほとんどは「家庭内」が占めています。
5~14歳の家庭内事故による死亡件数は181件で、全体の5割以上を占めています。
子供の不慮の事故で多いのは、「交通事故」「窒息」「溺水」「火災等」などです。
≪5~14歳の事故順位とその割合≫(平成28年~令和2年)
5~9歳 | 10~14歳 | |
---|---|---|
1位 | 交通事故(45%) | 交通事故(33%) |
2位 | 溺水(自然水域)(16%) | 溺水(浴槽)(15%) |
3位 | 煙、火災等(7%) | 溺水(自然水域)(14%) |
4位 | 溺水(浴槽)(6%) | 転落(建物又は建造物)(9%) |
5位 | 溺水(その他)(5%) | その他(6%) |
交通事故以外でとくに目立つのは溺水事故です。幼年層では自然水域での事故が多いですが、小学生の高等学年から中学生にあたる10~14歳だと浴槽での溺水事故が15%も占めています。5~9歳でも6%の割合を占めており、決して少なくありません。
火災に巻き込まれる事故や建物からの転落事故も多く、家庭内ではガスコンロの使用やベランダへの立ち入り時に注意しなければなりません。
平成28年~令和2年の5年間で子供の溺水死亡事故は278件発生しています。
なかでも浴槽での溺水が131件と最多で、10歳以上で多く発生しています。
一人で入浴しているときや、親と一緒でも少し目を離したときに子供がうつぶせになって浮かんでいたなどの事故が報告されています。
平成28年~令和元年の2年間で子供の転落死亡事故は47件発生しています。
うち31件は住居(家庭)で発生。5~14歳でもマンションのベランダや戸建ての2階から転落して亡くなるというケースがあり、全部で28件の死亡事故が起きているとのことです。
ベランダが子供にとって遊び場になるのは珍しくありません。友人と遊んでいてベランダから落ちた事故も報告されています。
東京消防庁によると、東京消防庁管内でケガをして救急搬送される子供(12歳以下)の数は年間13,000人。毎日36人の子供が医療機関に運ばれていることになります。
■転落・墜落
■やけど
■窒息・誤飲
子供の窒息・誤飲の主な原因は以下です。
窒息・誤飲は乳幼児に多い事故ですが、果物の種やあめ玉、魚の骨などは児童期の子供でも注意が必要です。
出典:STOP!こどもの事故 事故からこどもを守ろう!|東京消防庁
これまで見てきたように、家庭内で起こる子供の不慮の事故で多いのはベランダからの転落や浴槽での溺水、キッチンでのやけどです。ここでは、このような子供の不慮の事故を防ぐための安全対策をご紹介します。
ベランダからの転落防止対策としてまず意識したいのが、ベランダでは遊ばせないことです。ベランダは遊び場ではないことを言い聞かせ、大人の留守中に鍵を開けて入ることがないようにしましょう。外出前の施錠も忘れてはいけません。
立ち入り禁止のルールをつくっても子供はベランダに入ることがあります。万が一の場合を想定し、ベランダ内に植木鉢など足場になるようなものを置かないようにしましょう。転落防止用の柵を設置するのも有効な対策です。
2階の窓やベランダの窓に補助錠を取り付ける場合は、子供の手の届かない位置を意識しましょう。窓のツーロックは空き巣の侵入防止としても有効です。
子供の浴槽内での溺水事故は交通事故に次いで多く、溺死する事例も少なくありません。留守番中に子供だけで入浴することがないようにしましょう。浴槽の水はあらかじめ抜いておく措置も忘れてはいけません。
洗濯機は子供が中に入って遊ばないようロックにしてきましょう。過去には子供が洗濯機の中に入って死亡した事故も起きています。
洗剤の誤飲事故も乳幼児の間で多く発生しています。吊り戸棚など子供の手の届かない安全な場所に収納しておきましょう。
留守中の子供の食事は弁当をつくって用意しておきましょう。ガスコンロやIHクッキングヒーターを子供に使わせるのは危険なので、これらの機器には触れさせないようにします。ガスの元栓も閉めておくとなお安心です。
食事で電子レンジを使用する機会もあるかもしれません。間違った使い方をすると発火などの恐れがあり、事故につながります。正しい使い方を教え、一人で使えるようになるまで練習させましょう。
電気ケトルが倒れてやけどする事故も発生しています。乳幼児に多い事故ですが、もちろん児童期の子供であっても油断できません。幼い子供だけで熱湯を扱うのは危険ですので、電気ケトルのお湯を抜いて子供の手の届かない場所に保管すると安全・安心でしょう。
キッチンには包丁やナイフ、ミキサーなど子供にとって危険な物がたくさん置かれており、実際にミキサーで指を負傷した事故も起きています。これらの危険物はもちろん、子供が誤って飲み込みそうな物も手の届かない場所への収納を徹底しましょう。
子供の不慮の事故防止対策に、警備会社のホームセキュリティも有効です。自宅内で子供が事故を起こして危険な状態になっても、すぐに駆けつけるセキュリティシステムを備えることができます。
留守番中の子供の事故防止対策に、CSPのホームセキュリティ『ファミリーガードアイ+』をご利用ください。
ご自宅で事故が起きた場合、初動対応をいかに迅速に行うかが重要となります。CSPのファミリーガードアイ+には、緊急時の迅速な対応を可能にする見守り機能があり、24時間365日住まいとご家族の安全を見守ることが可能です。
家庭内事故が起きて救助を呼びたいときに使えるのがワイヤレス非常/緊急ボタンです。留守番中に事故が起きてしまった場合、ボタンを押すだけでCSPに自動通報され、パトロール員が駆けつけます。
子供の留守番では火災・ガス漏れといった事故への備えもあると安心です。ファミリーガードアイ+の火災センサー/ガス漏れセンサーは、火災・ガス漏れを素早く検知して自動通報するセキュリティ機器です。留守番中の子供が誤って火災・ガス漏れ事故を起こした際もパトロール員が駆けつけ、被害が広がらないよう適切に対応いたします。
ファミリーガードアイ+の導入によって家庭内事故から子供を守るとともに、住まいの防犯性能を高め空き巣の侵入を防ぐ効果も期待できます。窓や扉に設置する警戒中の開閉センサーが侵入を検知すると同時にCSPへ自動通報され、パトロール員が駆けつけます。
空き巣の被害は全国で毎日のように発生しており、留守時の防犯対策が欠かせません。子供だけの在宅だと、空き巣は恐れず侵入することがあります。子供の身の安全を守るためにもホームセキュリティのような侵入抑止に効果のある防犯システムを導入していざというときに備えましょう。
子供だけの留守番には危険が多いものです。ベランダからの転落や浴槽での溺水、窒息・誤飲、やけどなどの不慮の事故が報告されています。2階の部屋やベランダ、浴室、キッチンにそれぞれ事故防止対策を立てて事故の要因を排除しましょう。
留守中の子供の家庭内事故対策にはCSPのファミリーガードアイ+もおすすめです。異常の発生を検知してパトロール員が駆けつけます。ホームセキュリティがあれば空き巣の侵入リスクも軽減されるため、住まいの防犯性能を高める対策としてもご利用ください。
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