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通勤・通学で電車やバスを利用する際、特に女性が気を付けなければならないのが、「痴漢」です。もし遭遇すれば不愉快な気持ちになるばかりか、人によっては心に大きな傷が残り、以後乗車が怖くなってしまうかもしれません。被害に遭わないためには、身を守るための防犯対策をしっかりと立てることが大切です。
今回は通勤・通学時の女性が心がけたい痴漢対策をご紹介します。また、帰宅時の夜道で必要となる防犯対策も合わせてご紹介しますので、電車内や路上で犯罪に遭わないためにも参考にしてください。
痴漢なる行為は、迷惑防止条例第5条第1項の卑わい行為に相当し、程度の内容によっては不同意わいせつ罪が適用されます。
以下、痴漢が発生しやすい時間帯や場所、痴漢に遭わないための防犯対策、もしも痴漢に遭ったときにすべき対処についてご説明します。
警視庁によると、痴漢を含む迷惑防止条例違反の令和4年(2022年)における検挙数は約1,800件。被害の発生状況を場所別に見た場合、その内訳と割合は以下の通りです。
場所 | 割合 |
---|---|
駅構内 | 28% |
電車 | 28% |
路上 | 11% |
商業施設 | 8% |
店舗内 | 6% |
バス | 1% |
その他 | 18% |
上記の通り、痴漢や盗撮などの迷惑防止条例違反が発生しやすい場所は「駅構内」および「電車内」です。
一方で被害が発生しやすい時間帯は、午前7時から午前9時までと、通勤・通学時に集中しやすいとのことです。
地域によっては、通勤・通学の時間帯の電車内は、身動きがほとんどとれないほど多くの乗客で混雑することがあります。そのような状況は痴漢にとって好都合といってよく、狙われた被害者からすれば身を守る術を塞がれた状態になってしまいます。どんな状況で痴漢に遭遇しても被害を防げるような事前の対策が欠かせません。
特に女性は痴漢被害を避けるためにも、通勤・通学時間帯はなるべく女性専用車両に乗るようにしてください。朝のラッシュ時間帯でも比較的混雑が少なく、痴漢に遭遇するリスクを大幅に減らせるからです。利用路線に女性専用車両がない場合は、以下の対策を参考にしてください。
電車内が混雑した状況ではどんな場所でも痴漢に注意しなければなりませんが、とりわけ被害が起きやすい場所を把握する必要があります。以下のような「すぐに降りられる」「人目が届きにくい」「混雑しやすい」場所がもっとも危険なゾーンであるため、なるべく避けるようにしましょう。
ドア付近は痴漢にとっても犯行後すぐに立ち去れる都合のよさがあることから、被害に遭うケースが多いとされています。痴漢は逃亡のことまで計算に入れて犯行に及ぶと思ってください。
朝のラッシュ時は車両の連結部分まで利用客でいっぱいになりますが、この近くはなかなか人目につきません。痴漢からすれば目撃されるリスクが小さく、犯行に及びやすいとされています。
改札口から近い車両が危ない理由は、その利便性から多くの人が乗車し混雑状況も激しくなるからです。度を超すほどの混雑は痴漢にとって好都合であることを忘れないでください。
痴漢の被害に遭うリスクを可能な限り減らすためにも、なるべく混雑しない車両はどれかあたりをつけたうえで利用しましょう。
いつも同じ車両、同じ時間帯で乗車していると、痴漢の目にとまりターゲットにされる恐れがあります。乗車時間や車両を変える工夫も痴漢被害を防止する対策になります。
一人での乗車は避け、複数人で乗車することも痴漢対策の一つです。連れ合いがいるとわかれば痴漢もそう簡単に手を出せません。可能なら方角や降車地が同じ人に相談を持ち掛けてみましょう。
痴漢撃退グッズとして有効なのが威嚇ブザーです。バッグの持ち手など、痴漢の目に触れやすい箇所に取り付けておくとよいでしょう。そのように防衛意識の強い女性には痴漢も手を出しにくくなります。仮に被害に遭い声を出せないとしても、ブザーで大きな音を鳴らし周囲に助けを求めることが可能です。
もし痴漢被害に遭ったら、声を出して加害行為を制止させ、駅員もしくは警察に通報してください。ただ、怖くて声を出せないことも大いにあるでしょう。
そんなときでも相手の行為を止めさせる行動だけは起こすようにしましょう。ここではいざというとき身を守る手段となる対応と行動についてご説明します。
触れてくる相手の手や足があれば、荷物やバッグなどでさえぎりましょう。触れてくる場所を腕でガードする方法でも構いません。とにかく加害行為をやめさせるための意思と行動を相手に伝えることが肝心です。何もしないと相手を助長させるだけですので、身を守るための正当なアクションを早めに起こしましょう。
抵抗しても相手が痴漢行為を止めない場合は、予定の降車駅まで待たず次の駅で降りましょう。さらにホーム上の係員や警備員、あるいは改札の係員に被害を伝えることをおすすめします。痴漢が後を追ってつきまとう恐れがあるからです。一人で対応するのではなく、助けを求めることが何よりも大切です。
万が一痴漢被害に遭う場合を想定し、警視庁の防犯アプリ「Digi Police(デジポリス)」をスマートフォンにインストールしておくことをおすすめします。
「Digi Police」には痴漢撃退機能が搭載されており、スマートフォンをタップするだけで大きな音量を鳴らして痴漢を威嚇できます。画面には「痴漢です 助けてください」の文字が表示され、周囲の人に見せて助けてくれるよう訴えることも可能です。このように怖くて声を出せない人にとっては頼もしい防犯アプリですので、いざというときのために備えておきましょう。
女性の場合は特に、通勤・通学の電車内だけでなく、夜の帰り道の防犯も必要です。時間が遅く、人気のない夜道では犯罪に巻き込まれる可能性が高くなりますので、こちらも身を守るための防犯対策を立てましょう。
夜道では性犯罪被害に注意しなければなりません。
警視庁によると、令和4年における強制わいせつは約640件認知されています。
≪強制わいせつの場所別発生状況≫
場所 | 割合 |
---|---|
道路上 | 28% |
中高層(4階建以上)住宅 | 15% |
列車内 | 8% |
その他の住宅(テラスハウスなど) | 7% |
ホテル・ラブホテル等 | 5% |
都市公園 | 5% |
一戸建て住宅 | 3% |
駐輪(車)場 | 1% |
その他(商業施設やマンガ喫茶) | 28% |
強制わいせつとは |
---|
暴力や脅迫を用いてわいせつ行為を働くこと。13歳未満の男女に対しては同意の有無は問われず強制わいせつ罪が適用される。 |
強制わいせつは、深夜22時から3時にかけての時間帯に多発しています。とくに多いのは深夜0時前後です。この時間帯の街は商業施設も閉まるところが多く、ちらほら人がいる程度で静まり返っています。郊外まで出ると灯りは乏しくなり、ほとんど人が歩いていない地域も多いでしょう。外灯も人気もない夜道を歩く女性は要注意です。
夜道を一人で歩かないのが理想ですが、仕事や学校、アルバイトの都合上、それが避けられない方も多いでしょう。夜の遅い時間の帰宅では、以下の防犯意識を心がけてください。
犯罪者に狙われないためにも、夜道は足早に歩きましょう。イヤホンで音楽を聴いたり、スマートフォンに目を落としながらの「ながら歩き」はしないことです。隙を与えては襲われるリスクが高くなります。
帰宅が遅くなったら、たとえ遠回りでもなるべく明るい道を選んで歩きましょう。また、帰り道がいつも同じだと特定される可能性があるため、帰路は複数のルートを持つのが理想です。
帰路の近くに交番やコンビニなどがあれば、いざというとき駆け込める場所として把握しておきましょう。駆け込み場所までの最短ルートを確認しておくとなお安心です。
深夜に危険が潜むのは路上だけではありません。密室となるエレベーターに女性が一人で乗り込む際も注意が必要です。深夜に自宅マンションのエレベーターに一人で乗り込む際は以下の点に注意してください。
次に、夜道で持ち歩きたい防犯グッズをご紹介します。せめて威嚇ブザーだけでも持ち歩くようにしましょう。
大きな音で威嚇したり、異変を知らせたりする威嚇ブザーは夜道の防犯に欠かせないアイテムです。威嚇ブザーならボタンを押したり紐を引っ張ったりするだけで作動するので、難しい操作は必要ありません。誰でも簡単に使えるところが大きなメリットです。
警視庁防犯アプリ「Digi Police(デジポリス)」には、痴漢撃退機能のほか、「防犯ブザー機能」「ココ通知機能」「見守り防犯活動パトロール機能」「エリア通知機能」など、さまざまな場面で役に立つ防犯機能がそろっています。
アプリを一つダウンロードするだけでたくさんの機能を使えるため、通勤通学や夜の帰宅時の防犯にぜひ活用しましょう。
刺激物を吹きかける催涙スプレーや、電流を流すスタンガン、急所を攻撃する護身棒なども夜道で使える防犯グッズとして手に入ります。ただこれらのグッズは威嚇ブザーやデジポリスほど使いこなすのが簡単ではなく、奪われて被害を大きくしてしまったり、誤った使用方法で自分自身が加害者となってしまう可能性もあります。
誰でも簡単に使えて手軽に持ち歩ける防犯グッズは、やはり威嚇ブザーです。威嚇ブザーがあれば相手を怯ませるだけでなく、近くの人に助けを求めることもできます。警視庁アプリのデジポリスにも防犯ブザー機能があるのでおすすめです。とっさの対応でもすぐに使いこなせる、これらの防犯アイテムを検討してください。
帰宅の時間が遅くなる場合、家に帰り着いたとしても100%安全・安心とはいきません。強制わいせつなどの性犯罪は住居でも発生しているからです。自宅のドアを開けたとたんに後ろから押し倒して侵入するのが犯罪者の手口であり、自宅であっても気は抜けません。帰宅時や在宅時でも犯罪者に狙われないような防犯対策を備えることで、危ない状況や場面を回避できる可能性が高くなります。
おすすめは、警備会社のホームセキュリティです。ホームセキュリティを導入すると警戒中のセンサーが侵入を検知して自動通報し、警備会社からパトロール員が急行して警察への通報もすみやかに行われます。自宅で不審者に襲われるなどの緊急事態が発生した場合、緊急ボタンを押せば警備会社のパトロール員が駆けつけるシステムです。このようなセキュリティシステムを持つことで、夜の遅い時間でも比較的安心して帰路に着けるでしょう。
CSPでは24時間365日、お客さまの安全・安心をサポートするホームセキュリティ『ファミリーガードアイ+』を提供しています。日常の異常検知や緊急対応、何かと心配な夜間や深夜の防犯はCSPにお任せください。
とくに女性にとって、通勤・通学時の混雑した電車内や夜道は、防犯対策が欠かせません。威嚇ブザーや警視庁アプリ「デジポリス」を備えておき、通勤・通学時や会社・学校の帰宅が遅くなったときの夜道での防犯に役立てましょう。
また、犯罪被害は自宅に帰り着いた瞬間でも発生します。深夜帰宅時の防犯対策に警備のプロが提供するホームセキュリティをお役立てください。不法侵入を素早く検知し、緊急ボタンを押すだけでパトロール員が駆けつけ対応します。CSPではファミリーガードアイ+を提供し、24時間365日お客さまの安全・安心をサポートします。
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