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空き巣がよく使う侵入経路は「窓」と「玄関」です。この二つが狙われやすく、侵入を許しやすいのには理由があります。侵入経路になりやすい出入口の特徴や弱点を知り、防犯対策に活かすことで、空き巣被害を防ぐことができます。
今回は、空き巣の侵入経路に関する統計データ、侵入手口、窓・玄関それぞれの防犯対策、24時間体制で空き巣の侵入を監視するホームセキュリティについてご説明します。
空き巣の侵入経路について、まずは一戸建て住宅に関する統計データをご紹介します。
警察庁の防犯サイト『住まいる防犯110番』によると、令和4年(2022年)の一戸建て住宅における侵入窃盗犯の侵入口ごとの認知件数は以下の通りです。
一戸建て住宅の侵入口(総数12,071件) | |
---|---|
侵入口 | 認知件数 |
窓 | 6,454件(53.5%) |
表出入口 | 2,577件(21.3%) |
その他出入口 | 1,853件(15.4%) |
不明 | 954件(7.9%) |
その他 | 226件(1.9%) |
非常口 | 7件(0.1%) |
一戸建て住宅における空き巣被害では、窓からの侵入が半数以上を占めています。
出典:住まいる防犯110番
窓が侵入口として悪用されやすい理由には、以下のような窓の特徴が考えられます。
窓の防犯上の問題点は、「鍵の防犯性能が低く、なおかつ壊れやすい」ことが挙げられます。
窓のクレセント錠には、そもそも鍵本来の防犯機能がありません。サッシとガラスを固定する留め具の機能にとどまり、回せば簡単に解錠できる弱点を抱えます。そのうえ窓ガラスは衝撃に弱く石やドライバーなどの小さな道具で叩けば簡単に割れてしまう素材です。外側から窓ガラスを割られれば、簡単に解錠を許してしまうでしょう。
窓にはこのような防犯上の弱点があることから、鍵の防犯性能を高め、ガラスの強度を上げるなど、侵入に強くなるような対策を立てる必要があります。
次に、共同住宅(マンション・アパート)の侵入口に関する統計をご紹介します。
3階建以下共同住宅(総数2,866件) | |
---|---|
侵入口 | 認知件数 |
表出入口 | 1,355件(47.3%) |
窓 | 1,166件(40.7%) |
不明 | 230件(8.0%) |
その他の出入口 | 67件(2.3%) |
その他 | 47件(1.6%) |
非常口 | 1件(0.1%) |
4階建以上共同住宅(総数1,587件) | |
---|---|
侵入口 | 認知件数 |
表出入口 | 964件(60.7%) |
窓 | 389件(24.5%) |
不明 | 190件(12.0%) |
その他の出入口 | 30件(1.9%) |
その他 | 13件(0.8%) |
非常口 | 1件(0.1%) |
出典:住まいる防犯110番
共同住宅で空き巣にいちばん狙われている侵入口は「表出入口」です。ただ、低層階の部屋は窓からの侵入も多く、どちらの対策も怠れません。
オートロックがあれば防犯性能が高く安全・安心だ、という印象を持つかもしれません。しかし、オートロックを過信して防犯意識をゆるめるのは非常に危険です。入居者が出入りするのと同時に侵入するなど、第三者がオートロックを通り抜けてエントランス内に立ち入るのはさほど難しくないのです。オートロックであっても空き巣の侵入を必ずしも防げるものではないことを知る必要があります。
防犯設備が充実した高級マンションや、タワーマンションなどの高層住宅であっても油断はできません。空き巣はそのような住人の防犯意識の低さにつけこみ、侵入を試みます。どんなにセキュリティが充実している物件でも防犯意識をゆるめず、戸締りは厳重にして最低限の対策と意識を持つことが大切です。
空き巣はどのような手段で侵入してくるのか、その手口を把握することも対策になります。
一戸建て住宅(総数12,071件) | |
---|---|
侵入口 | 認知件数 |
無締り | 6,187件(51.2%) |
ガラス破り | 3,710件(30.7%) |
合鍵 | 370件(3.1%) |
ドア錠破り | 268件(2.2%) |
その他の施錠開け | 177件(1.5%) |
戸外し | 70件(0.6%) |
3階建以下共同住宅(総数2,866件) | |
---|---|
侵入口 | 認知件数 |
無締り | 1,475件(51.5%) |
ガラス破り | 515件(18.0%) |
合鍵 | 338件(11.8%) |
その他の施錠開け | 137件(4.8%) |
ドア錠破り | 40件(1.4%) |
戸外し | 6件(0.2%) |
4階建以上共同住宅(総数1,587件) | |
---|---|
侵入口 | 認知件数 |
無締り | 644件(40.6%) |
合鍵 | 373件(23.5%) |
ガラス破り | 179件(11.3%) |
その他の施錠開け | 37件(2.3%) |
ドア錠破り | 29件(1.8%) |
戸外し | 2件(0.1%) |
出典:住まいる防犯110番
空き巣に狙われやすい侵入口「窓」「玄関」は、どのような手口で開けられるのかについて見ていきます。
一戸建て住宅・共同住宅ともに、最多の手口は「無締り」です。窓だろうと玄関だろうと、鍵のかかっていない状態であれば容易く侵入を許してしまいます。出かける際はどんなに短い時間でも施錠することが大切です。
窓を侵入口とする空き巣の手口は、ガラス破りです。ライターで焼いたり、バールで叩き割ったりするなどの手法で窓ガラスを破壊し、開けた穴から手を入れて解錠・侵入する手口です。
この手口で注意すべきなのは、わずか数秒で、しかも音を立てず静かに侵入されてしまうという点です。空き巣にとっては、鍵をかけていても大きな問題にはなりません。たとえ数分の用事で帰宅する留守の間でも被害に遭う可能性があるのです。
玄関を侵入口とする空き巣の手口は主に以下のようなものです。
ピッキングは、「ピック」と呼ばれる金属製の特殊工具を鍵穴に差し込み、解錠する手口です。手慣れた空き巣犯は1分もかからずに解錠してしまいます。ディスクシリンダー錠のような旧式の鍵だとピッキング被害に遭いやすく、危険です。
ドア錠こじ破りは、バールなどの工具を用いてドア錠を破壊する手口です。壁の隙間に工具を押し込まれたドア錠は、そのままテコの原理で破壊されてしまいます。侵入されるだけでなく、ドアやドア錠まで損害を受けることになります。
サムターン回しは、ドアの隙間や郵便受けから工具を入れてドア内側のサムターンを回して侵入する手口です。ドリルで穴を開けて工具を入れ、サムターンを回すなど強引な手法を用いる場合もあります。
窓からの侵入を防ぐための対策や防犯アイテムをご紹介します。
防犯ガラスは、2枚合わせのガラスの間に柔軟で強靭な樹脂膜を挟んだ構造を持つ窓ガラスです。ガラスは熱と圧力を加えて圧着しているため、割れても破片は飛び散りません。ハンマーで数回叩く程度では割れない強度を誇ります。
防犯性能を確かめるテストでは、打撃を7回加えても侵入できるだけの十分な大きさの穴を開けることができなかったということです。
出典:住まいる防犯110番
防犯フィルムは厚みのあるポリエステル製で、防犯ガラスと同様、ガラス飛散防止効果や耐貫通性能を有します。総厚み350μm以上で、5mmのフロート板ガラスに一枚全面貼りすれば、打撃を7回加えてもフィルムは破れずガラスを保護できます。
ガラス破りに対抗できる防犯フィルムですが、正しく貼付しないと本来の防犯性能を発揮できません。施工時は十分な水抜きと養生が不可欠です。防犯性能を十分引き出すためには専門の施工業者への依頼が賢明です。
窓に取り付ける専用の威嚇ブザーは、外側からの開閉を自動検知してアラームを鳴らす機能を備えます。壁に穴を開けるような工事も必要なく、賃貸マンションでの利用も難しくありません。防犯ガラスや防犯フィルムの対応が難しい窓に対しては、威嚇ブザーを取り付け、空き巣の侵入に備えましょう。
窓に補助錠を取り付けることで、窓の防犯性能は大きく向上します。
先述の通り、窓の防犯性能は極めて脆弱です。何も対策が施されていないと空き巣に狙われたとき被害に遭うリスクが高くなります。窓の鍵がクレセント錠のみだったり、防犯ガラスへの交換が難しかったりする場合は、窓用補助錠を設置してセキュリティを強化しましょう。
続いて、玄関に取り付ける防犯対策や、セキュリティを強化できる対策をご紹介します。
玄関の防犯性能が低い場合は、補助錠を取り付ける「ワンドアツーロック」で改善しましょう。ツーロックの玄関は侵入が難しくなるため、空き巣に狙われたとしても被害を回避できる可能性が高いです。補助錠の中には工事不要で後付け可能なタイプもあり、ディンプルキーへの交換が難しい場合は補助錠での対応を検討しましょう。
防犯性能の高いディンプルキーへの交換も有効な対策です。このタイプの鍵はピッキングが極めて困難で、不正コピーも簡単にはできません。ピッキング・合鍵両方の対策になるわけです。ディスクシリンダーのようなピッキングに弱い鍵を使用中の方は特にディスクシリンダーへの交換をおすすめします。
玄関セキュリティの強化策として、カメラ付きインターフォンの導入もおすすめです。顔を見られたくない空き巣の心理を考えた場合、カメラが内蔵されたインターフォンのある家は避けたいはずです。防犯意識の高さをアピールするツールにもなり得ます。
サムターンカバーは、サムターン回しをブロックするための防犯アイテムです。ドア内側のつまみ(サムターン)にカバーを被せてサムターン回しを防止します。サムターンカバーはホームセンターやインターネットショップで手軽に購入が可能です。
ドアガードは、こじ破りからドアを守るための防犯アイテムです。ドアと壁の隙間に挟み込んでドアを保護します。こちらもホームセンターやインターネットショップなどで入手可能です。
警備会社のセキュリティシステムを活用したホームセキュリティも空き巣の侵入を防ぐ有効な方法です。CSPのファミリーガードアイ+は、玄関や窓など侵入口になりそうな箇所にセンサーを設置して24時間空き巣の侵入を監視するホームセキュリティです。
ファミリーガードアイ+を導入すると、侵入リスクの高い重要な箇所にセンサーが設置され、24時間365日の見守りが可能となります。玄関や窓に取り付けたセンサーが侵入を検知すると、ただちにCSPへ通報され、パトロール員が駆けつけて対応します。110番通報や救急車、消防車の手配なども、パトロール員にお任せできます。
ファミリーガードアイ+を導入した家にはCSPの防犯ステッカーが貼られるため、犯罪抑止効果も生まれます。住まいの防犯性能を高め、万が一の場合には必要な対応もお任せできるホームセキュリティをご希望なら、CSPのファミリーガードアイ+をご利用ください。
空き巣の侵入経路は「窓」「玄関」が大半を占めます。窓・玄関のセキュリティを高めれば、空き巣の侵入リスクは大幅に軽減できるのです。ワンドアツーロックや防犯ガラス、ディンプルキーなど有効な防犯アイテムを設置してもしものときに備えましょう。
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