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日常生活に潜む侵入窃盗のリスク。家に入り込まれるのは不在時だけとは限りません。住人がいるそのときでも盗みは発生します。そんな「居空き」や、留守を狙う「空き巣」を寄せ付けないためには、どのような対策が重視されるか、被害が起こる前に熟知して万が一のときに備えましょう。
今回は、居空き・空き巣の被害の実態や手口、侵入を阻止できる有効な対策についてご紹介します。日々の防犯にお役立てください。
防犯は留守時に重きを置きがちですが、在宅中であっても堂々と侵入を企てる窃盗犯「居空き」に要注意です。
家に人がいるとき侵入して、金品を盗む窃盗犯を「居空き」といいます。日中の明るいときでも、家族みんなが家に集まって過ごしているときでも、構わず家に入り込んで盗みを働く大胆な犯行です。
在宅中は鍵をかけない家も多いでしょう。鍵のかかっていない状態は、自由に人が出入りできてしまうため、不審者が侵入することもさほど難しくありません。人はいても自室に閉じこもってテレビをみているか、台所の家事で手が離せない状態であれば、不審者の侵入に気づかない可能性は高いです。
一般的に、窃盗被害に遭うのは不在のときだろうと考えます。在宅中や、家族の誰かが留守番をしているときに、まさか泥棒に入られるとは思いません。居空きは、そんな人間心理の裏を突いて犯行を企てるわけです。
「家にいても泥棒に入られることはある」事実を視野に入れて、防犯対策を講じる必要があります。
警察庁発表の『令和2年の刑法犯に関する統計資料』によると、令和2年(2020年)の住宅対象とする侵入窃盗の認知件数は21,030件。そのうち居空きは1,187件となっています。
住宅形態別でみたとき、被害件数の約78%が一戸建て住宅に集中しています。手口をみていくと、無締まりの家がもっとも狙われているのがわかります(876件)。
驚くべきことに、窓ガラスを壊して侵入するガラス破りも113件起きています。
家に誰かいるときの窃盗被害は、空き巣や忍び込み(就寝時を狙う侵入犯)と比べれば、少ないのが実態です。とはいえ、その油断こそ居空きにつけ込まれる要因になるため、いつどんなときでも最低限の警戒はしておきましょう。
出典:警察庁「令和2年の刑法犯に関する統計資料」
防犯ではもちろん空き巣への警戒も怠れません。侵入犯罪でもっとも多いのは空き巣というデータがあります。
※『令和2年の刑法犯に関する統計資料』をもとに作成
住宅対象の侵入窃盗のうち、約66%は空き巣被害となっています。
出典:警察庁「令和2年の刑法犯に関する統計資料」
統計から空き巣の傾向を分析してみると、次のような特徴があります。
「施錠開け」とは、合いかぎやサムターン回し、ピッキングなど小道具や特殊工具を用いてドアを開ける手口です。ピッキングが簡単なディスクシリンダーキーや円筒型の鍵は、たとえ戸締まりして出かけても特殊工具で外側から簡単に開けるリスクがあります。
プロの空き巣からすれば、鍵が1つしか付いていないドアや、シンプルな構造の鍵を開けるのは、決して難しいことではないのです。
せっかく補助錠を付けるなどして防犯を強化しても、無締まりだとすべて台無しになってしまいます。どんなときでも鍵は閉めて外出する用心が大切です。
近くのスーパーやコンビニなど、すぐに戻れそうな場所なら戸締まりしなくても大丈夫だろうと思うかもしれません。しかし、そんなわずかな時間も空き巣にとっては絶好の機会です。近場に出かけるときでも、鍵はかけてから外出する習慣が被害を防ぎます。
出入口のロックは、玄関ドアだけでは不十分。2階の窓やベランダなどが開いていれば侵入を許してしまうかもしれません。窓が1か所開いているだけでその家は無締まりになります。すべての出入口や窓が閉まっているのを確認のうえ外出しましょう。
空き巣は、警戒心が薄い家や防犯がずさんな家を物色したうえで候補を絞り、犯行に及んでいるといわれます。侵入しやすい家かどうかをあらかじめ探しているのです。鍵をかけたままでかける習慣のある家は狙われてもおかしくないので、くれぐれも注意してください。
先述の通り、居空きが狙うのは圧倒的に「無締まりの家」です。
窓ガラスを壊して侵入することも多い空き巣に対し、居空きは簡単に忍び込める家をターゲットにします。在宅時でも扉と窓の施錠を心がける習慣が、被害を軽減する有効な手立てとなります。
犯罪を試みる者が、どんな状況であれば盗みを働きやすいかを押さえておくと、どんな状況のときに気を付けるべきかもみえてきて、対策の参考となります。
居空きの立場で考えると、静かな環境より音のする状況を好むでしょう。足音を聞かれたら発見される恐れがあるためです。雨が激しく降る日や、室内で音楽を鳴らしている状況は、犯行リスクが高いといえます。
また、家族全員リビングに集まって食事している時間、入浴している時間などは、家の隅々まで監視が行きわたらない状態です。「いつも同じ時間に集まっている」「いつも同じ時間に入浴している」「誰も出入りしない部屋がある」などの情報は、外から照明の有無でわかってしまうかもしれません。生活の様子が屋外から簡単に悟られないようにするには、いつも同じ生活リズムや状態をつくらないことが対策になります。
居空き対策も重要ですが、万が一犯人と鉢合わせになったときの対処法も心得ておきましょう。
このときの最善策は、「逃げる」です。大声を出しながら外へ逃げてください。もし自分が先に気づいた場合、下手に対処せず、そっと外に出て通報しましょう。近所の人に助けを求めるのも一つの手です。
大事なのは、自分で何とかしようとしないことです。相手はどんな反応に出るかもわからず、危害を加えられる危険性もあります。なるべく警察や周りの人の力を借りて、解決を目指してください。
しかし、このような状況はパニックになりやすく、冷静に行動するのは難しいものです。だからこそ、侵入されないための対策が最優先されます。
侵入を防ぐには、ドアや窓の守りを固め、監視の範囲を広げることで、居空き・空き巣どちらの犯罪抑止の対策になります。以下でご紹介するのは、比較的簡単に導入できる方法です。住まいのセキュリティに不安のある方はぜひ参考にしてください。
1か所のドア・窓を鍵2つでガードする「ワンドア・ツーロック」は防犯の大原則です。鍵が2つあるほうが1つより解錠に時間がかかります。1分1秒を争う泥棒にとって、時間がかかる状況ほど嫌なものはありません。
時間がかかるほど犯行確率が低くなるのは、警察庁のデータからもわかります。解錠に5分以上かかる場合、侵入を諦める泥棒は5割以上で、2分以内でも2割近くに達します。つまり、泥棒にとっては、たった1分2分の違いでも大きな差になるのです。玄関ドアや勝手口、窓に補助錠を取り付けることで、防犯効果は大きく高まります。
防犯カメラもスタンダードな対策の一つです。目立つ場所に防犯カメラが設置されているだけで、空き巣や居空きにとって大きなプレッシャーになります。
窃盗犯にとって一番狙いやすいのは、防犯対策が何もないノーガードの家です。彼らは事前に下見をしてそのような家に狙いを定めます。反対に防犯カメラの家は容易に侵入しづらく、それを理由に避けてもおかしくありません。
防犯カメラには、証拠映像を残せるメリットもあります。逃亡されたとしても、姿形をはっきり捉えていれば動かぬ証拠となり、犯人検挙へ大きな弾みになります。
窓の防犯性を高めるには、主に次の3つの方法があります。
「防犯ガラス」「合わせガラス」と呼ばれる窓は、一般的なフロートガラスや網入りガラスより強度が高く、割れにくい構造です。空き巣がバールなどを用いて割ろうとしても、通常のガラスより倍の時間が必要です。そのため、侵入を困難にする防犯ガラスには、大きな犯罪抑止効果が見込めます。
結露防止や断熱に効果のある二重窓は本来、防犯目的で使用される窓ではありません。しかし、窓ガラスが2枚重ねになっており、割れにくい構造です。ガラスだけでなく、施錠も二重になるため、時間を稼ぐには十分な効果があります。
窓ガラス全体をカバーする面格子も侵入は困難で、犯行を諦めさせる効果が大きいです。頑丈で簡単には取り外せないステンレス製タイプだと、さらに防犯効果が高まります。
防犯フィルムは、窓ガラスの防犯性能を高めるためのアイテムです。警察庁の統計をみると、ガラス破りと呼ばれる手法で侵入するケースが多数を占めます。割れやすい窓ガラスを狙った犯行を防ぐには、防犯フィルムなどのアイテムが武器になります。
防犯フィルムには、窓全体に貼るタイプや、鍵の周りにだけに取り付けるものなど、種類はさまざまです。特殊な加工処理を施した樹脂フィルムを貼るだけで窓の防御力が上がり、割れにくくなります。この窓を打ち破るには、時間がかかるうえに、力を入れて叩く必要があるため、通常の窓ガラスより大きな音が出ます。時間がかかって音が出るのは泥棒にとって好ましくありません。捕まるのを恐れ、途中で犯行を諦める可能性も高くなります。
窓を開けると警報音が鳴る防犯ブザーもあれば助かるアイテムです。いきなり音が鳴り響けば、泥棒も慌てふためくでしょう。空き巣でも居空きでも大きな音は嫌がります。音が響く防犯ブザーをトイレや風呂場、寝室などあらゆる場所の窓に設置して不審者を寄せ付けないようにしましょう。
警備会社の本格的なサービスを使って居空き・空き巣を撃退したいのであれば、ホームセキュリティの導入がおすすめです。ホームセキュリティに加入すると、セキュリティ機器やセンサーが配置され、家全体を警備会社が見守ります。警戒中、侵入検知センサーに反応があれば、警備会社へ自動通報。利用者へのメール通知はもちろん、パトロール員が現場へ急行し、状況の確認を行います。被害を確認した時などは警察への通報も警備会社が担いますので、不在時であっても安心です。
CSPのホームセキュリティ「ファミリーガードアイ+」は、ライフスタイルに合わせて警戒モードを設定できます。
たとえば「外出警戒モード」は、家族全員お出かけするときに推奨されるセキュリティモード。侵入を検知するすべてのセンサーが警戒状態になり、空き巣の侵入を厳重に監視してくれます。警戒中に侵入を検知したらCSPへ自動通報し、パトロール員が急行します。
家にいながらセキュリティモードをオンにする「在宅警戒モード」もあります。あらかじめ在宅警戒に設定することで、目の届かない部屋や窓に設置した開閉センサーが作動し、異常を知らせます。この場合も自動通報されて、パトロール員が急行しますので、慌てず冷静な行動がとりやすくなるでしょう。
侵入窃盗から大切な住まいと財産を守るCSPのファミリーガードアイ+について興味がありましたら、いつでもご相談ください。
窃盗犯対策の理想は、不在・在宅どちらでも通用するものがあることです。監視カメラや防犯ガラス、防犯ブザーなどがいざというとき活躍し、警備会社のホームセキュリティがあると、さらにガードの強い家になります。日頃の心がけから防犯設備の充実まで、幅広く対策を立てて居空き・空き巣を撃退しましょう。
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