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住宅で起こる火災や都市ガスの事故が後を絶ちません。消防庁によると、2021年に19,461件の建物火災が発生。死者1,152人のうち住宅火災における死者数は999人に上ったとのことです。
参考:令和3年(1~12月)における火災の概要(概数)|防災情報室
また、経済産業省によると、2020年に報告された都市ガスの事故の件数は339件だったとのことです。
大惨事につながりかねない家庭内の火災・ガス漏れ事故はどのような原因で発生し、どんな対策があると安心でしょうか? こちらでは、家庭内の火災・ガス漏れ事故の原因と具体的な事例、有効な対策についてご紹介します。
まずは、火災・ガス漏れ事故が起こる原因と状況についてみていきます。
死者が発生した住宅火災の出火原因として多いのは「たばこ」「ストーブ」「コンロ」「電気器具」「マッチ・ライター」です。
たばこが原因の住宅火災で圧倒的に多いのが「寝たばこ」です。消し忘れたたばこの火が寝具や衣類に着火し、火災に発展するケースです。このような事故は発覚が遅れやすい深夜に発生することが多く、逃げ遅れて死亡事故につながるケースも珍しくありません。
ストーブが原因の火災も、就寝時に発生するケースが多いようです。ストーブの火と寝具・衣類が接触して出火する事故は、石油ストーブでも電気ストーブでも起きています。ストーブの近くには燃えやすいものは置かないこと、就寝時は必ず消火するのを忘れないことが大原則です。
コンロを使用中に発生した住宅火災も少なくありません。コンロには電気コンロとガスコンロの2種類がありますが、出火原因として圧倒的に多いのがガスコンロです。揚げ物などの調理中にその場を離れて出火に至る火災が起きています。
電気器具のコードが火元となる火災事故も発生しています。コードの損傷・劣化の跡から発熱やショートを起こして出火するケースです。
マッチ・ライターが原因の火災は、主に子供の火遊び中に発生しています。火の怖さを知らない子供にマッチ・ライターを扱わせるのは大変危険です。
以下のようなガス漏れ事故が発生しています。
ソフトコードの劣化や接続不良、ガス機器の老朽化が原因のガス漏れが多いようです。設備の定期的な点検と正しい使用が大切です。
都市ガスやプロパンガスには、ガス漏れ時にすぐに気が付けるよう、独特の臭いがあるのが特徴です。
万が一「何かガス臭いな」と感じたときには、以下の行為は絶対にやってはいけないNG行動として覚えておいてください。
少しでもガス臭さを感じたら、マッチやライターなど火の出る道具を使うのは絶対に避けましょう。漏れたガスに引火すると火災や爆発事故に発展する恐れもあります。
ガスコンロやガスファンヒーターなどを使用中の場合はすぐに電源をオフにして使用を中止しましょう。
ガス臭いと思ったら、火器類だけでなく電化製品や照明器具などのスイッチに触れるのもやめましょう。
電化製品や照明器具のスイッチを入れたり切ったりするとき、小さな火花が発生します。この火花が漏れたガスに触れると引火するリスクがあるのです。
また、ガス臭さを感じたら換気扇ではなく、窓を開けましょう。ガス漏れが発生したら、一切の電化製品のスイッチに触れるのはNGと心得てください。
次に、ガス漏れが発生した場合、やるべき行動について紹介します。
ガス臭さを感じたときまずやるべきことは「窓を開けて換気する」です。
そのまま放置すると漏れたガスが室内に充満し、可燃物に触れて引火する危険があります。すぐに窓やドアを開けて外気をとり入れ、換気を十分に行ってください。
先述の通り、くれぐれも換気扇の使用は避けてください。電気で稼働する換気扇のスイッチをオンにすると火花が発生して引火する恐れがあります。
ガス栓およびメーターガス栓を閉めます。ガス栓の場所はわかってもメーターガス栓の場所は把握していない方は多いかもしれません。いつ不測の事態が起きても対処できるよう、場所を把握して閉め方も調べておくことをおすすめします。わからなければガス会社に連絡して教えてもらいましょう。
ガス会社への連絡も忘れてはいけません。窓を開けて換気し、ガス栓およびメーターガス栓を閉めたら、ガス会社に連絡してください。
利用先のガス会社は、ガス漏れ時に通報できる専用の電話番号を設置しているかもしれません。ガス漏れ発生時に落ち着いて連絡できるよう、番号をわかる場所に記載することをおすすめします。
ガス会社への連絡まで終えたら、できるだけ離れた安全な場所へ避難しましょう。屋内でガス漏れが発生した場合は、屋外に避難します。安全な場所へ避難したら、後は落ち着いてガス会社の担当者が到着するのを待ってください。
もちろんいちばんよいのは火災・ガス漏れが起きないような対策を備え、安全な環境を整えることです。有効な防止対策を持つことでリスクを最小限に抑えられます。
ここでは、火災とガス漏れそれぞれの事故防止対策をご紹介します。
たばこが原因の出火でいちばん多いのは「寝たばこ」です。たばこの火を消して寝るのが大前提ですが、忘れたりそのまま眠り込んでしまったりすることもあるでしょう。そこで対策となるのが「灰皿に水を入れておく」です。万が一消し忘れても灰皿の水で消火できるようになります。
調理中は絶対に目を離さないことと、その場から離れないことです。コンロの周囲に燃えやすいものを置かないことも対策になります。袖に着火する事故が起きていますので、燃えやすい衣類の着用はなるべく避けるようにしましょう。
コンロの中には自動消火機能やグリルの過熱防止機能など安全装置の付いたものもあり、小さな子どもや高齢のご家族がいる家庭ではこのような機能が付いた設備だと安心です。
ストーブの炎から出火する事故も多発しています。衣類や寝具、カーテンなどがストーブの炎に触れないよう距離をあけておくことが大切です。
ストーブに近づけて洗濯物の乾燥をするのも加熱され過ぎると危険なのでやめましょう。
また、ストーブの燃料の補給はストーブを消火し、完全に熱がなくなってから行うようにしてください。
子供がマッチやライターで遊んで事故を起こすケースもあります。子供の手の届くところにライターやマッチなどを置くことは避けましょう。火の怖さや火の正しい使い方をしっかり教えることも必要です。
電化製品の配線コードも出火原因として多いため対策が不可欠です。コードにほこりが溜まらないようこまめにふき取りましょう。コードがからまる「たこ足配線」や、コードの上に物を置くのもNGです。コード周りは常にきれいな状態を保つことが対策になります。
コードの劣化や損傷が激しいと発熱やショートを誘引するため、状態に問題ないかのチェックも怠れません。
ガスの元栓は、使用時以外は閉めるようにしましょう。市販されている適切なガス製品を使用していればガス漏れが起きることはめったにありませんが、万が一の事態を想定し、「使わないときは元栓を閉める」をルールとしておくのが安全・安心です。
ゴム管が緩んで外れそうになっていないか、劣化が進んでいないかこまめにチェックしましょう。問題に早く気づいて改善したり、新しい製品に取り替えたりすることで、ゴム管からのガス漏れを防ぐことができます。
ガス設備が原因の事故を防止するためにも、ガス会社の定期点検を受けましょう。ガス会社はガス事業法という法律にもとづき、4年に一度のガス設備定期保安点検を実施しています。点検担当者が訪問し、15~20分程度かけて設備の状態を確認。ガス漏れの危険性がないか点検します。費用は無料で、ガス機器の調査とガス漏れ検査の両方を点検する機会のため、定期点検は必ず立ち会いましょう。
出典:ガス設備定期保安点検(消費機器調査)|東京ガス (tokyo-gas.co.jp)
ガス使用時は換気する習慣を持ちましょう。この習慣がガス漏れや、不完全燃焼による一酸化炭素中毒事故、出火事故や爆発事故を防ぎます。
ガス漏れが起きたとき迅速に把握できるようガス警報器を設置しましょう。ガス警報器は、ランプや音声、アラームなどで検知したガス漏れを知らせます。あらかじめガス警報器を備え付けておくことで、外出時や就寝時に発生するガス漏れも素早く検知できるようになります。
出火やガス漏れはどのような状況で起こるのか把握したうえでできる対策を立てることが重要です。上記でご紹介したのは予防策ですが、万が一火災やガス漏れが発生したとき被害の拡大を防ぐ対策としておすすめできる警備会社のホームセキュリティがあります。
CSPのホームセキュリティ『ファミリーガードアイ+』は、空き巣や不審者の侵入といった犯罪抑止のほか、火災・ガス漏れなど家庭内事故の早期把握と迅速な対応に有効です。
ファミリーガードアイ+を導入すると、異常を検知するためのセンサーが各所に配置されます。火災やガス漏れ事故を検知するのは火災センサー(熱式・煙式)とガスセンサーです。
火災を24時間監視します。万が一火災が発生した場合、センサーが検知した情報はセキュリティコントローラーから、あらかじめ登録した家族などの連絡先と、警備会社へ自動通報されます。
ガス漏れを24時間監視します。都市ガス・プロパンガスともに対応が可能です。センサーが検知したガス漏れの情報はセキュリティコントローラーから、あらかじめ登録した家族などの連絡先と、警備会社へ自動通報されます。
ファミリーガードアイ+のメリットは、火災・ガス漏れを検知するだけでなく、現地へ警備会社のパトロール員が駆けつける点にあります。火災・ガス漏れが発生した場合は、自動通報によってCSPのパトロール員が現場に急行し、消防車や救急車の手配、ガス会社への連絡などの一次対応を行うため、留守時に問題が発生しても安心です。
火災・ガス漏れはどんなに注意しても起きるときは起きてしまいます。万が一の場合には消防と救急の訓練を積んだ警備のプロに来てもらえると思えば、長期に家を空けるときでも安心できるでしょう。
ちょっとした不注意や油断で起きてしまうのが住宅火災やガス漏れといった家庭内事故です。一歩間違えれば大惨事につながるため、日頃より注意することはもちろん、もしもの場合の備えや安全対策を持つことが大切です。火災やガス漏れはどんな状況で起きやすいのか把握し、原因に合わせた対策を立てましょう。日頃の注意と対策が事故のリスクを最小限に抑えます。
万が一火災・ガス漏れが発生した場合、いかに素早く検知し、被害の拡大を防ぐための対応を迅速に行うかが重要となります。この点においてすぐれているのが、警備のプロが提供するホームセキュリティです。CSPには火災・ガス漏れセンサーを活用した緊急通報システム、いざというときパトロール員が駆けつけるファミリーガードアイ+があります。ホームセキュリティを防犯だけでなく、家庭内事故対策にもご活用ください。
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