文字サイズ

  • 警備・セキュリティの資料請求
  • 警備・セキュリティのお見積依頼
  • お問い合わせ

 

CLOSE

今月の名言(第十一回)



生死から恋愛・子育てまで幅広い人生訓

 武士道といふは、死ぬ事と見付けたり。

 なんとも強烈なインパクトのあるこのフレーズ、どこかで聞いたことがあるという方も多いでしょう。

 武士道、つまり日本のサムライの心得についての言葉ということで、明治時代の新渡戸稲造の著書『武士道』と混同されることがありますが、これは『葉隠(はがくれ)』という書物の一節です。

 

 『葉隠』は、江戸中期に佐賀藩士の山本常朝(じょうちょう)が晩年口述したものを、同藩士の田代陣基(つらもと)が書き留めたもの。いわば常朝の回想録のようなもので、「武士道とは」といった話だけでなく、ある事件について語ったり、人物を評したり、恋愛や子育てについても意見を述べています。

 

 おもしろいところでは「あくびを止める方法」なんて記述も。常朝は、あくびが出そうになったら額を手で撫で上げると止まる……などの知恵を教え、人前であくびをすると「あほう」に見えますよ、と注意しています。

 また、人に意見をするにはデリカシーが必要だとも。言いにくいことを言ってあげるのが親切だと思っている人が多いが、それには細かな心配りをもってやらないと、ただ相手に恥をかかせるだけで悪口を言うのと変わらない、と諭した上で、意見の仕方を事細かに説明しています。

 

 さらに、当時50代だった常朝が、「最近の若者は顔を合わせればお金やファッションや色恋の話ばかりしている」「今どきの勤め人は志が低い」など若い世代を嘆く言葉もあり、まるで現代のおじさんのぼやきのようで思わず笑ってしまう場面も。

 

常に危険を想定して安全管理に努める

 

 ともあれ、『葉隠』の中で一貫しているのは、武士としての山本常朝の生き様や思想であることは間違いありません。

 ただ、「死ぬ事と見付けたり」の一文から、死を美化しているかのように受け取られがちですが、それは早合点というもの。死を意識することは、取りも直さず、生を意識すること。より良く生きるにはどうすればいいかを、深く考えること。常朝はその重要性を説きたかったのだと思います。

 

 そして、その思想が端的に表れているのが、今月の名言。

 これはたとえば避難訓練で考えるとわかりやすいかもしれません。災害時という「その時」に備えて訓練をするわけですが、「今」まさに災害時だと思って本気でやらないと、訓練にはなりませんね。そうして真剣に訓練してこそ、いざ「その時」に役立つ。ならば、「今」と「その時」は別々と思ってはいけない。

 常朝も、この名言の後に続けて、ふたつをそれぞれのものと思っているからその時に間に合わないのだ、と言っています。

 『葉隠』のように、常に「死」を想定して……というと、現代の私たちはちょっと引いてしまうかもしれませんが、これを「危険」と置き換えるとどうでしょう。常に危険を想定しておくことで、日々の安全が保たれる。危険が迫る「その時」が「今」だというつもりで、安全管理に努める。これは非常に大切なことです。

 

 CSPでは、瞬時も危険を見逃さず、いざ危険を察知したらすぐに対応できるよう、お客さまの防犯カメラと専用ネットワークで繋がる「CSP画像センター」を設けております。このシステムにより、防犯カメラ画像を我々警備のプロがいち早く確認し、素早く質の高い警備サービスを実現します。

 「CSP画像センターサービス」の詳細は、こちらからご覧ください↓